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元気印中小企業


グラフト重合技術でマスク・消臭関連製品 [環境浄化研究所]

須郷高信社長

須郷高信社長

会社名 (株)環境浄化研究所
代表者 須郷高信社長
業種 製造業
所在地 群馬県高崎市新田町5−2
電話 027・322・1911

【実証データを収集、分かりやすく伝える】

 「最先端技術で、住みよい暮らしを実現」−。環境浄化研究所のスローガンだ。放射線照射技術を生活関連製品に応用し、ウイルス防止マスクや消臭関連製品を開発・製造。高い技術力に加え、製品の特徴や効果を分かりやすく伝えることに力点を置いた販売方針が奏功し、業績を伸ばしている。
 同社は日本原子力研究所(原研)の元研究者である須郷高信社長が、99年に原研のベンチャー支援制度の第1号認定を受け立ち上げた。放射線を照射することにより、布や繊維などの母材に化学変化を起こし、そこに新たな機能を付与するグラフト重合技術を核に事業を展開している。
 ウイルス防止マスク「グラフト・シャットフィルター」は応用製品の一つで、同社の主力。うがい薬などに使われるポビドンヨードを用いたもので、細菌だけでなくウイルスも防止できるのが特徴だ。ポビドンヨードは水溶液で、物質への固定化が困難とされていたが、母材の不織紙に放射線を照射し、新たにイオン吸着機能を持たせることで、固定化を可能にした。
 03年冬に発売し、04年春までに約60万枚を出荷した。04年冬−05年春のシーズンは明治製菓、ニチバンへのOEM(相手先ブランド)供給を始め、通信販売が中心だった販路はドラッグストア、コンビニまで拡大、160万枚を販売した。

【地球規模で環境浄化に貢献へ】

 小売価格500−1000円と一般的なマスクと比べ高価なグラフト・シャットフィルターが、なぜヒット商品となったのか。須郷社長は「消費者に対し、商品の効果を分かりやすく伝えた」と、その理由を説明する。実際にパッケージの裏面には、グラフで示された実証データ、イラストなどで製品の効果が丁寧に説明されている。
 苦労したのは実証データの収集。大学医学部などの協力を得て、須郷社長自ら実験手法の検討段階からかかわった。研究開発予算のほとんどを充当し、約1年間かけ満足いく成果を得た。「手間をかけ第三者の客観的な評価を得たことが、消費者に受け入れられたポイント」(須郷社長)と強調する。
 同じグラフト重合技術を応用した約50点の消臭関連商品も好調だ。中でも05年6月末から本格販売を始めた空気清浄装置は、老人介護施設やホテルに納入、7月末から大手デパートでも販売している。この装置は発光ダイオード(LED)ランプを点灯させることで、稼働状況を知らせる機能が売りもの。ここでも、「効果を伝える」という須郷社長の考えが生かされている。
 マスクや消臭製品といった生活関連製品は軌道に乗った。現在は大型生ゴミ処理施設の消臭や土壌浄化分野の取り組みを積極化している。「今後は地球規模で環境浄化に貢献していきたい」(同)と意気込みを語る。

ウイルス防止マスク「グラフト・シャットフィルター」

ウイルス防止マスク「グラフト・シャットフィルター」

Onepoint

【販売戦略を練り上げ研究開発】

 須郷社長は、「中小やベンチャーは研究開発ばかりに目が行きがちだが、それではダメ。開発した技術、商品をいかに分かりやすく伝えるかが重要」と強調する。優れた技術を開発しながら、販売段階でつまずく中小、ベンチャー企業は多い。製品化後の販売戦略まで視野に入れた計画を練り上げ、研究開発に取り組む姿勢が欠かせない。


掲載日:2005年8月24日

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