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元気印中小企業


中酸性ミネラル水の殺菌力・低刺激性を生かす [ミネラルサイエンス]

下地社長(左)と共同開発者の前川氏

下地社長(左)と共同開発者の前川氏

会社名 (有)ミネラルサイエンス
代表者 下地正秀社長
業種 製造業
所在地 大阪市中央区南本町2−6−8−501
電話 06・6244・0755

【エイズウイルスにも有効】

 外資系製薬会社を飛び出して14年。立体駐車場の販売事業を立ち上げたものの、一向に軌道に乗らず、ミネラルサイエンスの下地正秀社長は頭を抱えていた。そんな折、売り上げ増の一助にと販売を始めた「温泉の素」が、曲折を経て主力製品「ミミウォッシュ」につながった。
 92年、「強酸性水でエイズウイルス(HIV)が死ぬ」という記事を目にした下地社長は半信半疑だった。販売していた温泉の素が強酸性水だったのだ。さらにデータを取ろうと民間の研究機関や大学を訪ねたものの次々に断られ、飛び込みで訪ねた大阪大学微生物研究所が唯一、試験に応じてくれた。試験の結果、より中性に近い酸性水でもHIVをはじめとする細菌やウイルスが死ぬことが立証され、これを「中酸性ミネラル水」と名付けた。
 そこから試行錯誤が始まる。まず考えたのは、大手メーカーとの商品の共同開発。数社に持ちかけたが、「殺菌剤は利幅が薄く、アルコールで十分」といわれ、交渉は成立しなかった。
 それでも「この水を何とか活用したい」という思いは変わらない。性感染症のクラミジアが増加しているという話を聞き、性感染症予防に使えると考えた。

【まず耳と鼻の洗浄向けを開発】

 事業化の手がかりを得るため、起業を支援するサイト、ドリームゲートのオフ会で、下地社長が話した中酸性ミネラル水について興味を持ったのが、ミミウォッシュを共同開発した前川修寛氏だ。前川氏は補聴器を使っているため、常に耳がかゆい、耳あかがたまりやすいという悩みを抱えていた。だが、市販されている耳洗浄剤にはアルコールや化学成分が含まれており、肌に合わない人がいる。中酸性ミネラル水は花こう岩から抽出したミネラル分が皮膚の再生機能を持つため、「耳洗浄に使える」と直感した。
 実際に中酸性ミネラル水を使い始めると、3週間後に耳の悩みはなくなった。モニター調査をしてみると、聴覚障害者だけでなく、一般の人も耳のトラブルを抱えていることが判明。下地社長は「これはいける」と思い、コンピューター関連の起業を考えていた前川氏を誘い、共同で商品開発に取り組むことになった。
 「ミミウォッシュ」は2004年12月に発売にこぎつけ、2005年2月には花粉症用の「ハナウォッシュ」も発売した。東急ハンズ各店やライブドアデパートでも取り扱われ、急速に販路を拡大している。今は委託生産を行っているが、資金調達のめどがつき、自前の工場を検討中だ。
 用途の拡大にも取り組んでいる。2005年秋には、当初から商品化を狙っていた性感染症予防用の中酸性ミネラル水を発売する計画。また「いずれはエイズ予防やアトピー、床ずれ予防用を開発したい」(下地社長)と意欲を燃やしている。

ミミウォッシュ(左)とハナウォッシュ(右)

ミミウォッシュ(左)とハナウォッシュ(右)

Onepoint

【聴覚障害のある前川氏のアドバイスが効く】

 「中酸性ミネラル水を商品化したい」という下地社長の熱意が、長年の開発を成功に導いた。一方で、需要があると判断すると、当初計画していた性感染症向けでなく、耳洗浄用を優先するという臨機応変さもある。聴覚障害のある前川氏が開発に参画することで、より使用者のニーズに即した開発が可能になったといえる。


掲載日:2005年8月 3日

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