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元気印中小企業


精密鋳造部品の製造に強み [所沢軽合金]

池田耕作社長

池田耕作社長

会社名 所沢軽合金(株)
代表者 池田耕作社長
業種 製造業
所在地 埼玉県所沢市松郷154
電話 04・2944・0415

【独自の原理、原則を確立】

 所沢軽合金は「古くて新しい鋳造」の開拓をテーマに、鋳造技術の革新にチャレンジしている。現在、大手企業の自動車、2輪車向けをはじめ、電機、電子関連機器の各種部品の鋳造を主力としている。とりわけエンジンなど研究開発用の精密鋳造部品の製造に強みを持つ。
 鋳物づくりは気温や湿度といった自然条件に品質が左右される。それだけに、職人の熟練の技が生かされる分野といえる。同社は、均一に金属溶融することで不良品が出ない「湯」の流れをつくり出そうと試行錯誤を繰り返し、独自の鋳造の原理、原則を確立。発注企業が求める高度な品質と、短納期の厳しい要請に応えてきた。こうした信用が新たな難度の高い受注を呼び込む一方、主体的に課題を解決できる優秀な人材を育ててきた。
 鋳造領域は、精密な試作開発品や多品種少量生産品に徹している。このため、量産タイプの鋳造と比べ製品の付加価値は高い。受注金額の算定も1キログラム当たりといった重量ではなく、時間当たりの算定方式を早くから導入して、顧客の理解を得ている。
 鋳造業界は生産の海外シフトなどによって、生産量、事業所数も縮小する傾向にある。この中にあって同社は鋳造の高付加価値化戦略を通じ、着実に事業規模を拡大している。

【新技術で高品質の薄肉鋳造を可能に】

 新たな鋳造技術として「ダイレクトキャスト」システムを開発し、本社工場内に導入した。3次元CAD/CAMで製作した特殊材料の型に、ダイレクトに鋳込むシステムで、試作品などの少量生産に威力を発揮する。バリがなく仕上げ加工が省け、短納期化や低コスト化に役立つ。しかも、0.02ミリメートルという高い寸法精度が得られる。安定した質の高い薄肉鋳造はこれまで困難とされていたが、同システムによって可能にした。
 さらに、鋳物づくりに欠かせなかった砂が不要で、型材を約200回もリサイクルでき、産業廃棄物の発生量を大幅に削減する。このため3K職場といわれる鋳造工場の作業環境をクリーンに保ち、環境に優しい鋳造システムとしても注目される。3月には新たに2機増設し、3機体制として受注に備えている。
 現在、自動車分野からの受注が全受注額の50%余りを占めている。しかし、今後、需要の多様化と経営の安定を図る観点から、こうした新技術を新分野に展開する方針。具体的には、バイオ、医療などの関連試験装置、さらに航空宇宙、ロボットなどの分野の開拓を狙っている。これまで切削加工部品が主力で、鋳造では無理といわれた精密部品づくりに挑戦する。

最新技術:ティーキャスト

最新技術:ティーキャスト

Onepoint

【鋳造業の革新、活性化に貢献】

 長年にわたり培ってきた熟練の技に、独自の理論を裏打ちし、常に新たな鋳造を追究している点が同社の特色といえる。枠にはめず、自主性を重んじる人材育成がこうした新たな鋳物づくりへの背景にある。
 「鋳造の難しさが分かる人が少なくなった」(池田耕作社長)だけに、鋳造業の革新、活性化に向けた同社の取り組みが注目される。


掲載日:2005年6月 8日

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