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元気印中小企業


個人向けの特注フィギュア事業を拡大 [ブーン]

及川誠社長

及川誠社長

会社名 (有)ブーン
代表者 及川誠社長
業種 製造業
所在地 京都市右京区西京極東大丸町61−13
電話 075・315・0800

【顧客が納得するまで打ち合わせ】

 ブーンの主力事業は、個人向けの特注フィギュア製作「me−ni〜私似(ミーニ)〜」だ。サイズは高さ16センチメートルの2・5等身から、30センチメートルの4等身が主体。現在は結婚式のカップルフィギュアを中心に月15セットの受注があり、05年は月30セットの受注を目指す。また、結婚するカップルは年間約80万組。その市場の中で4000セット獲得が中長期的な目標だ。
 同社の「私似」の強みは、ユーザーとの度重なるコミュニケーションを核にしたきめ細かな人形作り。ユーザーから写真をもらってイラストを起こした段階、フィギュアを製作した段階でそれぞれユーザーにメールを送る。ユーザーは名前と注文番号でログインし、イラストやフィギュアの形などを確認した上で製作を進めることができるのが特徴だ。
 フィギュアを製作する職人はイラスト、ユーザーから届いたコメント、過去の製作例までを蓄積したホームページ(HP)をフル活用して、可能な限り精巧なフィギュア作りに努める。時間がかかっても、ユーザーが納得するまでやりとりを続けるという。一番需要の多い結婚式のカップルフィギュアについては、ドレス専門の職人が作るドレスをつけた「リアルドレスバージョン」もある。

【デジタル関連事業と2本柱で】

 これまで累計300体以上を製作しているが、完成後にやり直しのクレームがあったのはただ1回、草野球のユニホームのチーム名の間違いだった。個人向けのフィギュアの命は「とにかく顔」(職人の田中秀樹さん)で、顔についての作り直しは一度もないという。1体しかないものだけに、顧客サポート体制も万全。壊れたフィギュアの修復や、商品到着後の修正も可能な限り無償で受ける。
 価格だけを見れば決して一番安いわけではないが、同業他社が生産拠点を中国に置き、量産体制を築く中で日本での高品質のモノづくりにこだわり、他社との差別化を図る。及川誠社長は「お客様へのコミュニケーションを軸にしたサポート体制を考えると、やはり日本がいい」と語る。
 フィギュア事業を支えるデジタル技術を活用したデジタル関連事業が同社のもうひとつの顔。もともとシステムエンジニアの及川社長が一人でソフトウエア開発、HP製作などをコンサルティングし、受託開発する。フィギュア関連に比べてまだ売り上げは少ないが、及川社長は「将来はデジタル関連事業との2本柱にしていきたい」という。
 今後は商店やテーマパークなどに置くフィギュアやマスコット製作など法人向けのディスプレー事業も強化する。主力の「私似」も、結婚式向けにとどまらず卒業、還暦、ホールインワンなどさまざまな節目の記念品向けに需要を掘り起こし、事業拡大を狙う。


"私似"シリーズ

Onepoint

【「職人力」の維持が課題】

 ブーンの「私似」事業の強みは徹底した顧客サポート体制と、一つのフィギュアを徹底して作りこむ根気を持つ職人力。これからの成長のカギは現在のサポート体制、高品質の「徹底」を継続していけるかという点だろう。これを支えるのは一にも二にも職人。ニーズの掘り起こしによる事業拡大とともに、人材確保をバランスよく行いたいところだ。


掲載日:2005年5月18日

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