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元気印中小企業


研究者に最先端の試薬・実験機器を届ける [コスモ・バイオ]

原田正憲社長

原田正憲社長

会社名 コスモ・バイオ(株)
代表者 原田正憲社長
業種 卸売業
所在地 東京都江東区東陽2−2−20東陽駅前ビル
電話 03・5632・9600

【米現地法人を設立し製品開拓強化】

 「ライフサイエンスの進歩に貢献したい」。コスモ・バイオは78年、丸善石油(現コスモ石油)の技術開発部生化学グループとして発足して以来、こんな意志を持ち続けている。
 同社はライフサイエンス分野における試薬や診断薬、実験機器類の商社業務がメーン。国立大学の法人化による研究経費見直しムードが漂う中にあっても、04年12月期の売上高は50億円弱と1ケタ台後半の成長を継続。経常利益は7億円強を計上している。時代の先端を行く製品をいち早く開拓し、タイムリーにユーザーに届ける姿勢が、大学や公立研究機関などの研究者から評価されている表れといえる。
 米バイオベンチャーの血液関連の試薬や診断薬の輸入販売業務からスタートした同社は、83年に丸善石油バイオケミカルとして発足。86年に現社名に変更。00年9月に、マネジメント・バイ・アウト(MBO=自社株買収)によってコスモ石油から独立している。
 創業時から、世界的に新しい製品類の掘り起こしに力を入れてきている。04年には生化学の先進国である米国に現地法人「コスモ・バイオUSA」を設立、この機能の拡充を図った。従業員はこれまで米国での新規製品開拓などを行ってきた日本人1人でスタート、コンサルタントフィーを支払って、米国での有望製品や事業の開拓を委託している。

【創薬関連でスクリーニング斡旋事業を拡大】

 一方、同社は「日本のベンチャー企業などの優秀な技術を海外に提供する事業も展開している」(原田正憲社長)。米現法設立の狙いの一つもそれで、日本製の試薬や実験機器などの販売活動は人員を順次増強しながら直接販売体制に移行していく計画。3年後にはパートを含めて5、6人の体制とし、年商1億5000万円、黒字化を目指す。
 また、欧州では代理店網を整備、東南アジアはインターネット経由で直販に乗り出しており、それぞれ販売を強化する構え。04年の輸出額は6700万円だが、右肩上がりの成長を目指す。
 このほか、製薬会社向けの創薬関連サービス事業にも本腰を入れ始めた。化合物スクリーニング請負斡旋(あっせん)事業を強化するもので、スクリーニングを代行する米アップステート社に加え、04年夏にベルギーのユーロスクリーン社の細胞を使った化合物の活性測定サービスの斡旋を始めた。さらに、専属の技術系スタッフを配した創薬支援グループも発足している。
 同社は若手研究者の発表を交えた学術セミナー開催のほか、公開講座の助成などに取り組み始めている。将来の市場育成や企業ブランドの向上が狙いで、長期的な視野に立った戦略として注目されそうだ。

クロマチン免疫沈降で世界的に認められた密封式の超音波細胞破砕装置

クロマチン免疫沈降で世界的に認められた密封式の超音波細胞破砕装置

Onepoint

【社員80人中60人が技術系】

 コスモ・バイオは大学などの研究者向け事業に強みを持つ。一方、「創薬の分野でしのぎを削る製薬企業の基礎研究に対するサポートに力を入れている」(原田正憲社長)と、スクリーニング斡旋事業を強化中。より付加価値の高い分野に挑戦し続けている。社員80人中60人が技術系(うち生物系が30人)という人的資源が武器。次世代の研究者育成支援など将来的な視野も持ちつつ、今後も国内外で成長を続ける可能性は高い。


掲載日:2005年5月11日

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