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元気印中小企業


工業用特殊ガラスを一貫生産[安中特殊硝子製作所]

安中茂夫社長

安中茂夫社長

会社名 安中特殊硝子製作所
代表者 安中茂夫社長
住所 東京都江東区大島5の49の12
電話 03・3683・5161

【光学用フィルターに展開】

 工業用特殊ガラス製造分野で安定した成長を続ける安中特殊硝子製作所。原料から製品までの一貫生産体制を敷き、特に厚板ガラスの加工に強みを持つ。ハイテク分野向けの光学用フィルターにも力を入れており、04年10月に倉敷繊維加工(岡山県倉敷市)と共同で、特殊樹脂製フィルター「VR・NDフィルター=写真」を開発した。広範囲な波長の光を安定して均一に透過するもので、フィルターの厚さや濃淡によって、0−80%の範囲で目的とする透過率が得られる。価格は100ミリメートル角で600円。光学測定機器や光通信・光スイッチの光量調節、航空機・病院の照明調節用などに売り込む。
 今回のフィルター開発のきっかけは、ユーザーからの「近赤領域の均一透過」という要望。従来のガラスやプラスチック製のフィルターは、耐熱性や反射光の弊害などによって、波長700ナノメートル以上の近赤外線は透過率が上がり、均一な透過ができないといわれていた。不透明な乳白色樹脂が安定透過に向くのを利用して、ポリプロピレンに他の樹脂材を積層し、表面加工などに工夫を凝らして、1年がかりで開発した。
 耐熱温度をプラスチック製などの約2倍の150度Cに引き上げ、均一で安定した透過を実現した。可視光線は波長400ナノ−700ナノメートル、近赤外線は同700ナノ−2000ナノメートルまで透過できる。厚さは0.5ミリ−1ミリメートル。現在サンプル出荷中で、引き合いに対応するため営業担当者を1人増やした。初年度少なくとも1000万円以上の売り上げを目指す。

【現状打破で価格競争を回避】

 安中茂夫社長が常に心がけるのが「情報の入手」。40年近い経験を生かして業界ニーズをつかみ、大手が手の出しづらいニッチ製品を選び、市場投入する。「新製品は出してみないと分からない」ことが多く、「失敗もある」という。そのため技術を持つ企業との連携や下請けを利用するなど、できるだけ初期投資を抑える。現在、200度Cの耐熱性を持つ合わせガラスを開発中で、今後も価格競争を避けるために、他社にない新製品を投入していく考え。
 安中特殊硝子製作所は1949年に創業。東京と大阪に拠点を持ち、対応の早さで他社を圧倒する。耐熱耐圧強化ガラス、ボイラ用水面計など各種ガラス製造加工を手がける。05年5月期の売上高は10億円弱と、前年度比5%増を予想する。このうち、フィルター関連は10%。06年5月期も前年度並みの成長を見込む。
 経営理念は「現状に満足せず、革新を意識し、常に変化に挑み、無限の可能性を信じ、顧客に満足願える仕事を通じて、社員の幸福を増進し、社会に貢献する」−。現状打破を、前面に押し出す。

特殊樹脂製フィルター「VR・NDフィルター」

特殊樹脂製フィルター「VR・NDフィルター」

Onepoint

【成長分野の見極めがカギ】

 厚板ガラス加工分野に特化した事業で安定した業績を上げる。光学フィルター分野だけでなく、金属リングにガラスを完全に溶着した耐圧ガラスを開発するなど、技術開発力に優れる。工業用特殊ガラス業界は、扱う製品によって、浮き沈みが激しいことから、成長分野を的確に把握し、そこに適正水準の投資を行っていけるかどうかが課題となる。


掲載日:2005年3月 9日

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