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元気印中小企業


「ドモホルンリンクル」で14期連続増収[再春館製薬所]

西川正明社長

西川正明社長

会社名 再春館製薬所
代表者 西川正明社長
住所 熊本市帯山4の17の1
電話 096・384・5555

【会話を通じて顧客満足を追求】

 再春館製薬所は1932年(昭7)、漢方の製薬会社としてスタートし、59年(昭34)に株式会社化した。現在の主力商品は基礎化粧品「ドモホルンリンクル」と、生薬製剤「痛散湯」。いずれも年齢を重ねて生じる肌の悩みや傷みを改善し、生き生きとした人生をサポートすることを狙いとしている。これらは自然治癒力、自己回復力という漢方の理念に基づく商品でもある。
 同社は原料選びから処方開発、製造、梱包、発送まで製造・販売の一貫体制を取る。販売の手法は不特定多数の顧客に売るのではなく、広告を見て興味を持った顧客が自らアプローチしてくれるのを待つ。社員は電話、ファクス、インターネット、はがきなどを通して直接顧客と会話しながら対応する。「売りっぱなしにしない。お客さまに心から満足していただき、末永くおつきあいする」(西川正明社長)というのが販売理念だ。
 主力商品の「ドモホルンリンクル」は全売上高(03年度211億円)の90%を占める。発売から31年間にわたり同じブランド、点数、価格で販売するロングセラー商品。三年に1回、原料、処方、容器などすべてを見直してリニューアルするからこそ、顧客のロイヤルティーが高く、リピーターが増える。
 経営理念は、商品やサービスを向上させて一人ひとりの顧客満足を追求すること。それを実現する会社組織は「厳しい中にも家族的雰囲気を持つ大きな個人商店でありたい」(同)という。これにより前年度比5%増の目標をクリアしながら14期連続で増収を続けている。

【安心・安全のモノづくりを徹底】

 同社の製品は小売り、卸をしない。毎日製造し発送する製品は、だれに届けるものかが分かる。だから工場の「再春館ヒルトップ・薬彩工園」では、何より安心・安全を大切にする。在庫を持たず、いち早く顧客に届けることを優先するため、大量生産をせずに多品種小ロット生産を行う。そして毎日16時半には製造ラインを止めて、4時間かけて装置を分解、洗浄する。また製品容器は3回、4回と人手によって全品検査する。その実践が顧客の信頼を得て、ロングセラー商品の地位を築いている。
 約23ヘクタールの広大な敷地の中にある「再春館ヒルトップ・薬彩工園」は、「自然の力を人の力に」を理念に「アースファクトリー」を目指している。基礎化粧品、漢方薬に使う水は地下から湧(わ)き出る阿蘇山系の伏流水を使用。商品の梱包にはタオル工場の残糸を使い、生薬の搾りかすはたい肥化して園内の土壌改良に活用する。また屋根、壁面には太陽光発電パネルを張り巡らして、「晴天時には工場全体の80%の電力をまかなう」(同)。これら環境への配慮は、理想に一歩でも近づこうと努力する同社の姿勢が表れている。

再春館ヒルトップ・薬彩工園

再春館ヒルトップ・薬彩工園

Onepoint

【経営資源の集中をブランドの強みに】

 化粧品業界では、新製品を出さず、30年以上も1ブランドで勝負する企業は極めて珍しい。しかし、再春館製薬所は経営資源の集中をブランドの強みにしている。「今後もこの方針は変えない」(西川正明社長)という。それは、不特定多数の顧客に大量の商品を販売するのではなく、「会社や商品を気に入ってくれたお客さまと長いおつきあいをしたい」(同)という経営姿勢からくるものだ。


掲載日:2005年3月23日

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