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元気印中小企業


電気機器設備の診断を確実・容易に[セフティトップ]

貝沼輝彦社長

貝沼輝彦社長

会社名 セフティトップ
代表者 貝沼輝彦社長
住所 東京都墨田区両国2の18の2、佐藤ビル4階
電話 03・3635・5411

【高調波診断解析ソフトを開発】

 電気機器設備の内部に異常が発生すると、基本周波数(50−60ヘルツ)の整数倍の周波数の「高調波」が発生する。セフティトップは、これを検知して、モーター部のベアリングやインバーター部のコントロール基板など内部部品の劣化状態を診断する高調波設備診断解析システムソフトを開発した。このソフトを使えば、測定から評価までの時間を大幅に短縮でき、設備トラブルを未然に防ぐことができる。これまで診断精度の高い解析ソフトがなかったせいか、自動車メーカーなどが採用している。
 同社は貝沼輝彦社長が脱サラして74年に設立した。自社ブランドの工事現場用機器を製造販売するほか、大手ゼネコンなどの安全設備、安全教育、環境改善を行ってきた。高調波診断機器の販売を始めたのは03年。62歳になる貝沼社長は、「今になってベンチャー企業を立ち上げ、それを育成するようなもの」と意気込む。
 高調波診断では、配電盤やケーブルにセンサーを近づけ、高調波を検出、部品の劣化具合を調べる。“ピックアップ”と呼ぶ棒状のものをモーター周辺部にあてて劣化具合を診断する「振動法」が主流になっている。しかし、「診断の信頼性と解析時間の短縮が課題になっていた」(貝沼社長)という。

【10万件のデータ収集、測定時間は75分の1に】

 高調波診断に対するニーズの高まりを受けて、同社は開発に着手した。まず全国300事業所、10万件のデータを収集した。得られたデータを「振動法」で得られたデータと比較し、解析精度を高めていった。「地道な手作業と、考え抜いた後の“ひらめき”の連続から生まれたソフト」(同)と振り返る。また、「実際の経験値からつくったので、よそはまねすることができない」(同)と自信をみせる。
 測定内容にもよるが、振動法で測定から評価まで750秒かかっていたものが、わずか10秒で完了できるようにした。振動法のデータとほぼ一致し、信頼性も大幅に高めた。結果は「正常」、「異常・保全対象」といった項目にそって○×△が付けられていく。前回の測定値との比較も可能で、部品の劣化度合いが瞬時に分かる。
 ソフト開発にはかなりの投資をしたようだが、「昨今の工場火災などでプラント点検の重要性が再認識されている」(同)と、需要に手応えを感じている。大阪と東京の両本社で、今年6月からソフトの本格販売を始めた。すでにソフトはトヨタ自動車、東レ、日本道路公団などに採用された。今後は総合商社や機械商社を対象に拡販を図る。
 「工場間でのオンラインによるデータの共有化、ICタグによる情報管理などでニーズは高まる」(同)とみている。同社の従業員数は現在15人に過ぎないが、将来的にはソフトだけで100億円の売り上げを目標にしている。

高調波測定器
Onepoint

【人の心のケアも】

 貝沼社長は、脱サラして31歳の時に建設現場向けの保安用品などを製造販売する大阪安全電機(現セフティトップ)を設立。03年には空気清浄器をレンタルするカンキョー技研(東京都江戸川区)も設立した。このほか、企業に出向いては西野流呼吸法によるメンタルヘルス、ヒューマンエラー教育を行う。その回数は200回以上に及んでおり、設備診断だけでなく、人の心のケアにも熱心だ。


掲載日:2004年12月 1日

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