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元気印中小企業


美大と企業の産学協同をコーディネート[ブリッジワークス]

内藤昭資社長

内藤昭資社長

会社名 ブリッジワークス
代表者 内藤昭資社長
住所 東京都港区浜松町1の22の1、ヨシミビル3階
電話 03・3436・5231

【多摩美大教授との出会い生かし、蓄光式路面標示板を開発】

 災害時に、確実に避難場所にたどりつく自信がある人はどれくらいいるだろうか。崩壊する建物、火災、街は混乱する。避難場所を知っていても簡単ではないだろうし、ましてや避難場所を知らなかったら−。
 ブリッジワークスは、コンクリートメーカーのフジコンテック(北九州市八幡区、鍋島峰一社長、093・621・1331)と共同で、暗闇(くらやみ)で発光し、夜間でも避難場所の方向が一目で分かる「蓄光式路面標示板」を開発した。
 ブリッジワークスは、美術大学との産学協同のコーディネートを業務とする。避難誘導の標示板を手掛けるのは、太田幸夫多摩美術大学教授との出会いがきっかけだ。
 太田教授は、85年に国際標準となった屋内の非常口サインの作製に、一から携わった。その実績から、02年のサッカーW杯に向けて屋外の避難誘導に使うピクトグラム(絵文字)の作製を任され、それがJIS(日本工業規格)となった。さらに、この絵文字を使った屋外避難誘導サインの普及を図るため、民間非営利団体(NPO)サインセンターを設立した。

【避難誘導デザインの普及で、美大学生の就職拡大に貢献】

 美大の学生は、その専門性ゆえに就職先が限られる。だが、避難誘導サインという実社会に結びついたデザインを普及させれば、それにかかわるビジネスが拡大し、学生の就職先が広がる。この太田教授の考えに共感し、ブリッジワークスはサインセンターの会員となった。
 ブリッジワークスが共同開発した蓄光式路面標示板は、レジンコンクリートの表面にJISの絵文字をデザインし、その周囲に蓄光顔料を混入した。これが暗闇で発光し、夜間の災害でも確実に避難誘導する。また災害が起きると、標識などは倒壊したら用をなさない。そこで耐摩耗性と防水性を付与し、避難の邪魔にならずに確実に誘導する埋設式とした。
 標示板の発光度合いは安全標識板のJISの基準をクリア。しかし、より高い視認性を目指し、発光度合いの向上に取り組み、その製品化にもめどを付けている。
 また、壁面のパテ部分に蓄光顔料を利用して避難方向を矢印で示すパターンや、同様に歩道のブロックで方向を示すパターンも構築。これらと標示板をシステム化した屋外避難誘導表示の提案を行い、自治体などに採用を働きかけている。
 産学協同は、取り巻く環境の変化で大学側からも積極的に乗り出す時代となった。しかし理工系の大学が中心で、美大との産学協同をコーディネートするブリッジワークスは稀(まれ)な存在。
 内藤昭資社長は大手広告代理店の出身で、デザインとのかかわりが深く、デザインとビジネスの融合を思い描いてきた。その思いと経験、ネットワークを生かして今、美大と産業界を結びつけている。さらに避難誘導標示板という“アイテム”を開発したことで、事業展開は複合化し、広がりをみせている。

蓄光式路面標示板

蓄光式路面標示板

Onepoint

【コーディネートの差別化で事業拡大】

 美大と企業の産学協同は、緒についたばかりで、そのコーディネートを行うブリッジワークスはベンチャー企業そのもの。ただ、コーディネート自体は他にまねができないものではなく、事業としてさらに拡大するには、差別化が必要。それを実現するのは実績とオンリーワンの特徴。標示板はそれを具現化するものになりそうだ。


掲載日:2004年11月17日

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