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元気印中小企業


日本初のTLO認定企業、手軽な立体音響を普及へ[ダイマジック]

濱田晴夫社長

濱田晴夫社長

会社名 ダイマジック
代表者 濱田晴夫社長
住所 東京都千代田区神田小川町3の11の2
電話 03・3518・2518

【東京電機大の濱田教授が立ち上げ】

 ダイマジックは、東京電機大学発の大学ベンチャー企業。東京電機大学情報環境学部教授の濱田晴夫氏が、99年に日本初のTLO(技術移転機関)認定企業として立ち上げ、会長兼社長を務める。
 同社は濱田社長が開発した「ステレオダイポール(仮想音源)」再生方式を使った立体音響装置や、関連するコンテンツの開発、販売を主力とする。その中で、事業の柱は大きく三つある。
 第一はサラウンドシステムを実現するスピーカーの開発だ。音に包まれたような臨場感のあるサラウンド環境を実現するには、通常は聴取者の前部、後部などに複数のスピーカーを配置する必要がある。これに対し同社は、二つのスピーカーを近接させることで優れた周波数特性や定位感、臨場感を引き出し、疑似5・1チャンネルのサラウンドを実現した。独自のデジタル信号処理技術を施したデジタル信号プロセッサー(DSP)を使い、広がりのある仮想音場を立体的に作り出したものだ。「サラウンドを手軽に個人で楽しんでもらう」(濱田社長)ことができる。

【携帯の着メロ、着うたなどに展開。株式上場へ】

 二つ目の柱は携帯電話や携帯情報端末(PDA)に取り込んだ音声を、立体的な音声に変換する装置だ。二つの近接スピーカーでサラウンドを実現する独自技術を応用し、携帯電話のスピーカーを使った3次元(3D)サラウンドの開発に力を入れている。
 02年に、同社の技術を使った世界初の3Dサラウンド着信音の携帯電話が国内で発売された。これに続き、03年には韓国の大手通信機メーカーも、同社の技術を採用した携帯電話を発売した。濱田社長は「日本では、近く3D音楽がフル配信される。さらに中国、欧州市場でも携帯電話ビジネスが本格化するだろう」と期待をかける。
 三つ目の柱は3Dのコンテンツビジネスだ。ステレオ音源を3Dサラウンドにリアルタイム変換するエンコーダーを使い、携帯電話の着メロや着うた、動画コンテンツ向けにビジネスを展開する計画。今秋から自社サイトを通じて、3Dコンテンツのダウンロードを始める。この技術を使えば、携帯電話側に3Dサラウンドを可能にするDSPが内蔵されていなくても、ソフト処理で3Dサラウンドを楽しむことができる。
 ビジネスの範囲は音楽や映画にとどまらず、ゲームやパチンコ、パチスロ分野へもサービスを提供する。さらに「これまで1業種1社で展開していた技術ライセンスを、今後は水平展開する」(同)計画だ。
 こうした一連のビジネスによって04年5月期の売上高3億円を、05年5月期には6億円と倍増させ、東証マザーズへの株式上場を予定している。
 課題は急速な業務拡大に伴う優秀な人材の確保。今後、株式上場を視野に入れて知名度を上げることで、そうした問題の解決を図っていく。

beat shock

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Onepoint

【技術的優位性の継続がカギ】

 これまで劇場並みのサラウンドシステムを家庭で実現するには、高額な音響システムをそろえる必要があった。ダイマジックの技術は、そうした夢を手軽に楽しめるものにした。この技術の応用範囲は広く、需要も拡大しており、今後の成長が楽しみだ。しかし、市場規模がさらに大きくなれば、音響メーカーの攻勢が予想される。大手メーカーが簡単にまねできない領域にいかに早く到達し、技術的優位性を確保し続けられるかが成長のカギとなる。


掲載日:2004年11月 4日

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