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元気印中小企業


微生物、酵素活用事業で環境、健康に貢献[シー・ピー・アール]

中塚廣重社長

中塚廣重社長

会社名 シー・ピー・アール
代表者 中塚廣重社長
住所 兵庫県姫路市東延末4の102
電話 0792・88・8009

【醤油醸造技術を生かして】

 シー・ピー・アールは94年、家業である醤油(しょうゆ)醸造業で培ってきた技と伝統を生かした研究開発型企業として設立し、微生物、酵素を活用した事業を展開している。醤油だけに、その起源は江戸時代の慶応年間にまでさかのぼる。中塚廣重社長は「古い技術が次の産業の基礎になる」という基本方針で開発に取り組んでいる。
 古い技術を次の技術にするためには、最先端のアイデアを付加する必要がある。そのアイデアを政府機関や大学などと組むことによって生み出し、ほかにない製品をつくることにまい進している。ただ、何が何でもがむしゃらにというのではなく、醤油醸造技術がベースだけに、環境、健康が開発のキーワードだ。
 会社設立後、産学官の共同研究をベースとして事業に取り組み、特に独立行政法人の産業技術総合研究所とは生分解性プラスチックの具体化で密接な関係を築いてきた。
 また、熱水鉱床に生息する好熱菌の分解熱を利用して有機廃棄物で60度−80度Cの温水をつくる技術を開発し、産業化に取り組んでいる。
 さらに、福井県沖での・ロシアタンカー「ナホトカ号」の事故により、金沢大学理学部教授が発見した鉱物油分解菌を譲り受け、土壌改良、汚染改善の技術開発にも取り組んでいる。
 これらの取り組みの中で、水分が95%以上でもダイレクトに炭化できる連続式多目的炭化装置(写真)などを開発し、売り上げに結びつけている。

【開発・運転資金は公的機関から】

 研究開発型企業を目指す同社にとって、問題は開発資金と運転資金。中小企業にとっては頭の痛いところだ。
 同社は開発資金を、公共機関からの補助金でまかなっている。99年は石川県、00−02年は農林水産省、01−03年は畜産環境整備機構からそれぞれ補助金を得た。
 続いて、01年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、02年には近畿経済産業局と兵庫県、03−04年はNEDOからといった具合。補助金の総額は2億3000万円に達する。
 これらの成果は出始めているものの、事業化には慎重。「売り上げ・利益先行型か、納得いくまで我慢するか」の二者択一の中で後者を選択する。「なまじサンプルを出してしまうと、いいものは大手がすぐに乗り出してくる。大手が手を出せないよう、環境を整える必要がある」という。
 となると運転資金が気になるが、これも自己資金に加えて政府系金融機関からの融資でつないでいる。「地道な研究姿勢とともに、社会への貢献意識が評価されている」と分析する。将来必要であろうと予測できる具体的な商品を持っているというわけだ。
 今、生分解性プラスチック市場に大きな夢を膨らませている。

連続式多目的炭化装置

連続式多目的炭化装置

Onepoint

【スケールの大きな事業展開描く】

 社名のシーはClean、ピーはProsper、アールはReviveの頭文字からつけた。資源を再利用して環境に貢献し、社会の繁栄を共に願う意味が込められている。まさにその社名通り、企業規模は小さいながらスケールの大きな事業展開を描いている。エリアも国内にとどまらず、全世界が対象だ。


掲載日:2004年10月20日

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