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元気印中小企業


シンプルな経営体制を追求、建設機械専業として再スタート[コトブキ技研工業]

奥原武範社長

奥原武範社長

会社名 コトブキ技研工業
代表者 奥原武範社長
住所 広島県呉市広白岳1の2の2
電話 0823・73・1131

【製砂システムで圧倒的シェア】

 コトブキ技研工業(技研)は、寿グループ(広島県呉市、奥原征一郎代表)の中核企業の一社。総合機械メーカーの寿工業から分離・独立して丸25年。建設、化学機械から海洋機器、コンピューターソフト、環境機械、外食チェーンまで幅広い企業群を形成してきた。
 寿グループには独自の「企業部制」がある。事業部制よりも経営責任が明確化する分社化である。技研もこの制度で独立した。シンプルな体制こそ、もっとも攻撃的な企業経営という考え方だ。この4月、寿グループは25年ぶりに大規模な再編、再構築を断行した。企業部制による会社分割である。
 これに沿って技研の化学機械部門が分離・独立したほか、傘下の海洋機器、外食チェーンなどの各社も、寿グループ内の兄弟会社に昇格した。この結果、技研は建設機械専業として再スタートすることになった。年間売上高が30億円を超える化学部門の分離は、技研単独で考えると痛手だが、グループ活性化のカンフル剤としてはこの上ない良薬となった。技研自体も破砕機を中心とした建設機械に経営資源を集中することで、業界の深耕と、製品の横への広がりを実現しようとしている。
 その代表が製砂システム。石を砕いて乾式全自動で建設砂をつくる装置だ。ニュージーランドのバーマック社から技術導入し、技研の技術陣が育て上げた破砕技術が生きている。天然砂に比べ、品質はそん色なく、安定供給できるうえ、コストが安いことから、生コンクリート業界の視線も熱い。

【「夢の技術会議」】

 コンクリート骨材砂は粒形と粒度が重要。競合する大手メーカーの製砂機も天然砂に近い丸い粒形はできるが、粒度では技研に一日の長がある。これだけでも競争相手には大きなアドバンテージ(優位・利点)だが、ヒットした要因は「天然砂の採取が環境問題で一段と厳しくなっていることに加え、砂の売り先を見つけ、比較データを示して、生コン企業へ売るソリューション(提案型)営業が受け入れられた」(奥原武範社長)と分析している。
 すでに21基の実績がある。公共工事が減っている中だが、骨材業界は伸びているだけに「今後の10年間で西日本だけでも600基程度の需要を見込んでいる」(同)と強気だ。生産能力が毎時20−120トンまでのシリーズ化を完了。圧倒的シェアを背景に、高炉スラグやコンクリート建設廃材をリサイクルする派生機械を相次いで製品化し、発売した。
 技研は定期的に「夢の技術会議」を開いている。設計、製造、営業などの若手が“夢のような”製品構想を語る場である。りそな中小企業振興財団から今年度の優秀賞を受けた「ナノ粉砕技術」もここから生まれた。建設機械に特化した新生・コトブキ技研工業。若い技術者のチャレンジが続く。

製砂システム

製砂システム

Onepoint

【提携、共同研究で一歩先んじる】

 「いま、花開いているのは奥原征一郎代表が技研時代に先見の明を持って導入、あるいは開発を命じた技術」。奥原社長の言葉通り、技研は一歩先んじた製品開発で独自の地位を築いてきた。海外企業との提携、大学などとの積極的な共同研究が、技研の技術を醸成し、製品として形づくっている。このスタンスがある限り、分野トップの地位は揺るぎそうにない。


掲載日:2004年7月 7日

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