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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社クラウドワークス

インターネット上で仕事を募り、受発注して、支払う、をワンストップで提供する

代表取締役社長 吉田 浩一郎
代表者:代表取締役社長 吉田 浩一郎
事業内容:エンジニア・クリエイター等のクラウドソーシング事業
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂1-8-3 イオレ渋谷ビル7F
URL:http://crowdworks.co.jp/
設立年:2011年
資本金(2014年4月):742百万円
売上高:非公開
従業員数(2014年4月):40人
ファンド事業:中小企業成長支援ファンド出資事業、起業支援ファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):
テクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社)
CA Startups Internet Fund 1号投資事業有限責任組合((株)サイバーエージェント・ベンチャーズ)

事業概要

21世紀の新しいワークスタイルを

同社は、2011年、インターネット時代の新しい雇用形態と言われるクラウドソーシングを目的として、吉田浩一郎氏(現代表取締役社長、以下吉田社長)によって設立された。
 「21世紀の新しいワークスタイルを提供する~個の力を最大限活性化し、社会の発展と個人の幸せに貢献する~」というミッションのもと事業を展開しており、設立からまだ間もないものの、現在(2014年4月)までに、13万人を超える登録会員を抱え、案件依頼総額も79億円以上にのぼっている。

同社のクラウドソーシングの特徴

クラウドソーシングとは、不特定多数(クラウド=群衆)に業務を外部委託(アウトソーシング)するという意味の造語であり、インターネット上で、発注者(クライアント)が受注者を公募して、仕事を受発注することができる新しい人材ビジネスサービスとして注目されている。

〈仕事をマッチングする同社のホームページ〉

〈仕事をマッチングする同社のホームページ〉

クラウドソーシングのメリットは、多数のエンジニア・デザイナー・ライター等に対して、仕事を低コストで手軽に外注ができること。同社では、仕事の依頼や応募閲覧、発注手数料を無料で提供しており、最短15分で受発注者をマッチングすることができる。また、非対面での不安要素に対しても、受注者の作業画面を作業完了後に確認できる仕組みや、仕事完了後に発注者・受注者が相互に評価する仕組み等、様々な工夫を凝らしている。さらに、受発注者間の代金決済については、受発注者間で契約が成立した段階で発注者が仮払いを行い、業務終了後に受注者へ支払われる仕組みを採用しており、双方にとって安心な取引が確保されている。そのため、設立間もないものの、中小企業から東証一部上場企業や官公庁に至るまで、幅広く発注を受けており、クラウドソーシング業界において高い信用を獲得している。

ファンドの活用について

クラウドソーシング事業のきっかけはVC

吉田社長は、同社が2度目の起業となる。1度目の起業では、売上をあげることは出来たが、独自の事業を作り上げることができず、また、事業を通じて広く社会から感謝されたり、共感を得ることもなかったため、次の起業では、人々に“ありがとう”と言われるような事業を志向していた。そのような中で、ベンチャーキャピタル(新興企業等に投資を行う会社や組織、以下VC)に相談したところ、クラウドソーシングの存在と可能性を教えてもらい、同社を設立した。吉田社長は、「VCは、世界全体のトレンドを見ていて、どういう市場が新しく立ち上がっていくのかを知っている。設立の段階では資金面で不足はなかったが、クラウドソーシング事業を構築していく上で、VCの知恵を頂きたくて投資を仰いだ。」と振り返っている。
 そして、クラウドソーシングを開始してからは、事業が急成長。旺盛な資金需要に対して、2012年、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(株)が運営し、(独)中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)も出資するテクノロジーベンチャーズ3号ファンド等から投資を受ける。吉田社長は、「多額の資金を投資して頂いたことで、受発注者のマッチングから業務・支払管理までワンストップでできる仕組みを拡充することができた。多くの企業にとって、直接金融による資金調達は無くてはならないもので、ベンチャー企業が銀行からの融資を受けるのは容易なことではない。それだけに、中小機構が民間ファンドを通じてベンチャー企業にリスクマネーを提供している役割は大きい。」と語っている。

事業拡大に向けた支援

また、投資後についても、「伊藤忠テクノロジーベンチャーズさんからは、伊藤忠グループ各社だけでなく、投資先等くまなくご紹介を頂いている。ファンドの出資者である中小機構からも、セミナーを開催して頂き、契約に繋がっている。支援をいただいたおかげで、初動の段階で弾みをつけて事業を推進できたのが、大変良かった。」と語っており、様々な側面支援を受けながら、事業を展開してきたことが伺える。

今後の事業の展望について

クラウドソーシングを通じて、“共感”と“ワクワク”を生む

国内での事業基盤を固めた後は、いずれ世界への進出も目論む同社。社会構造や産業構造の変化が激しい昨今において、クラウドソーシングが果たす役割は大きい。吉田社長は、「ある商品のキャッチコピーを10万円で広く募集したところ、わずか7日間で4900案も集まった。しかし、それだけにとどまらず、“商品開発に人々を巻き込む面白い試み”“ぜひ皆で参加しよう”といった評判を呼び、“共感”を育むことができた。モノが溢れている時代において、商品開発からマーケティングに至るまで広く人々の力を借り、さらには“共感”を芽吹かせていくことこそ、クラウドソーシングの本質。」と語る。
 そして、同社が目指すのは、働くことに“ワクワク”を感じられる世界。例えば、在宅の主婦や既に引退したシニアが、クラウドソーシングを通じて、新しい出会いや喜び、感謝を増やし、働くことがより楽しくなるようなサービスを目指しており、ワンクリックで感謝の思いを伝える「ありがとうボタン」もその一つ。仕事を依頼する人、仕事を受ける人の間に笑顔が増え、働くことに対して“ワクワク”を生み出していくべく、同社は取り組んでいく。

今後、VCからの資金調達を検討している方々に対して、吉田社長は、「投資家は、数字だけでなく人を見る。私の場合には、会社設立時に、自分の決心として、車も売り払い全ての資産を投じた。“覚悟”を決めたからこそ、気迫が伝わって投資を受けることができたと思う。日本の経済状況からみれば、オーナーシップの経営にこだわる時代ではないことは明らか。外部から資金や知恵を頂いて、積極的にチャレンジをして欲しい。」とエールを送る。

ベンチャーキャピタルの声

株式会社クラウドワークスの事業の魅力

当社は、「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」という思想のもと、時間や場所を問わずにインターネット上で仕事の受発注が可能なクラウドソーシング事業を展開しています。
 発注者である企業には、「安価な労働力の提供によるコストダウン」、「足りない人材を足りない期間だけ契約可能という柔軟性」、というメリットを、受託者である開発者には、「固定化された勤務時間・場所からの解放」、「性別や年齢問わず、“実力”、“成果”次第で仕事の獲得が可能」というメリットを提供する、双方にとって意義、意味のある仕組みとなります。
 Crowd(群衆)に対して仕事をSourcing(業務委託)する“クラウドソーシング”という概念を超え、Crowd(群衆)と共にWork(共働)する“クラウドワーク”という新しい働き方、雇用の在り方を実現して欲しいと思っております。
 我々もクラウドワークスの一員として、その夢の実現を強力にサポートしていきたいと考えております。

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
パートナー 河野純一郎

2013年度取材事例
掲載日:2014年4月25日

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