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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社エコERC(エコエルク)

食用油、バイオディーゼル燃料で事業を伸張

代表取締役社長 為広 正彦
代表者:代表取締役社長 為広 正彦
本社所在地:北海道帯広市東2条南29-2-6
電話:0155-49-6611
URL:http://www.ecoerc.com/ 設立年:2007年
ファンド事業:がんばれ!中小企業ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):北海道しんきん地域活性投資事業有限責任組合(北海道ベンチャーキャピタル株式会社)

事業概要

食用油、BDを製造
工場

工場

エコERCは、北海道産菜種を原料とする食用ナタネ油を製造するとともに、廃天ぷら油を用いてバイオディーゼル燃料(BDF)も製造している。廃天ぷら油を事業所や家庭から回収し、BDFにして再利用する動きは全国に広がっているが、「食用油とBDFの両方を製造しているのは当社だけ」(寺嶋誠一副社長)という。

地元の中小企業経営者である為広正彦氏、寺嶋氏らが出資してエコERCを設立したのは2007年6月。08年3月には帯広に近い豊頃町に豊頃工場を完成。農林水産省の補助金などを合わせて約6億円を投資した。

食用油とBDFを製造する同工場は、09年秋から本格稼働に入った。11年4月期の生産量は食用油36トン、BDF700トンの見通し。12年4月期はそれぞれ36トン、900トンを計画している。

帯広市は以前から環境問題への取組みに熱心で、行政や市民、地元スーパーなどとの連携が可能だったことがエコERCの設立に踏み切った背景にある。その際、BDFの普及が進んでいるドイツやフランスを参考にした。帯広を中心とする十勝地域での廃天ぷら油回収率は約40%。これは「全国でトップクラスの水準」(寺嶋副社長)という。

ファンド活用の経緯

新規事業を軌道に乗せる
食用油

食用油

同社は新規事業を軌道に乗せるための資金調達の一環として、北海道ベンチャーキャピタルが管理・運営するファンドを活用。地元信金の紹介をきっかけに事業に関するヒアリングを受け、「新規性、将来性、農業や環境保全への貢献につながる点などが評価された」(同)という。08年12月に新株予約権を3000万円で引き受けてもらったのに続き、10年6月には2000万円の融資を受け、合計5000万円を同ファンドから調達した。

当初の計画より1年半遅れた本格稼働までの「つなぎ資金として役に立った」(同)。遅れたのは食用油の商品開発に時間がかかったのに加え、高級品として販売するための販路開拓に手間取ったのが理由。寺嶋副社長によると、搾油用菜の花畑は全国に約400ヘクタールあり、そのうち約300ヘクタールが北海道。道産菜種の5%程度をエコERCが仕入れているという。「国産菜種100%の商品は国内に流通している食用油の0.1%程度」(同)で、同社が製造する国産原料100%のナタネ油は希少価値が高い。

ファンドを活用した効果

事業化のスピードアップにつながる

同社はファンド活用を機に、北海道ベンチャーキャピタルの丸山訓男取締役を非常勤取締役に迎えた。「ありのままを見て意見、助言してもらうことが経営にプラスになっている」(同)。寺嶋副社長は「資金的なメリットだけでなく、ファンドのネットワークを通して経営に役立つ情報を得られるのも大きい」と指摘。ファンド活用については「自己資金が乏しくても前進できる手法。事業化のスピードアップにつながる」と評価している。

今後、食用油は「健康志向」や「ちょっとしたぜいたく」を切り口に、販路をさらに開拓していく。一般消費者に販売するだけでなく、高級飲食店に業務用として売り込むとともに、マヨネーズやマーガリンの原料として活用することも検討する。

一方、BDFについては特定契約者に販売してきたこれまでの事業に加え、5%混入した軽油製品の製造を始めて、ガソリンスタンドに卸す事業にも乗り出した。これをテコに、十勝から道内全域へと販売エリアの拡大を進める。両輪をバランスよく伸ばし、「設立当初の志」(同)である上場を地道に目指す方針だ。

2010年度取材事例
掲載日:2011年5月30日

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