本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > こうして活用しよう 中小企業向けファンド > 企業事例

こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−創業期編−

株式会社レグイミューン

免疫抑制技術を用いてアレルギー、自己免疫疾患等の創薬に取り組む

代表取締役CEO 森田 晴彦
代表者:代表取締役CEO 森田 晴彦
事業内容:医薬品の研究開発
本社所在地:東京都港区海岸1-7-8-6-7 東京都産業貿易会館6階
URL:http://www.regimmune.com/
設立年:2006年
資本金(2011年1月時点):300百万円
売上高:
従業員数(2011年1月時点):10人
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):JAIC-バイオ2号投資事業有限責任組合(日本アジア投資株式会社)

事業概要

理研免疫・アレルギー総合研究センター石井保之博士が開発した免疫抑制技術をベースに、創薬プラットフォームを開発

当社は、独立行政法人理化学研究所 免疫・アレルギー総合研究センター石井保之博士が開発した免疫抑制技術"reVax技術"をベースに2006年3月に創業した。

この技術は、もともとスギ花粉症の治療研究から生まれ、特定の不要な免疫だけを選択的に排除できる技術である。当社ではこの技術を花粉症ワクチンはもとより、さらに広く免疫疾患全般と移植領域に応用することを目的に研究開発を進めている。

当社の技術によりもたらされる新薬の主な強みとしては、(1)ステロイドやその他の既存の免疫抑制剤が免疫を全体的に下げることしかできず、外敵に対するバリアがなくなり感染症等のリスクが高まってしまうのとは異なり、当社の技術では、外敵に対するバリアを維持しつつ、特定の免疫反応だけを抑制することが可能であるため、感染症や癌の発生・進行リスクを低減させることができる、(2)化合物だけで効果を実現することができるため、薬の服用だけで治療することが可能であり、大規模な施設(手術や検査機材等)がなくても、多くの患者を救うことができる点が挙げられる。

reVax特徴

reVax特徴

他の技術と比較した免疫抑制技術"reVax技術"の特徴

骨髄移植の免疫抑制剤、花粉症治療薬など3種類のパイプラインを有する

現在、(1)RGI-2001(対象疾患:骨髄移植に伴う拒絶反応であるGvHD(移植片対宿主病)の予防)、(2)RGI-1001(対象疾患:スギ花粉症)、(3)RGI-3100(対象疾患:I型糖尿病)の3つの開発中のパイプラインがある。

なかでも、当社の主力パイプラインである(1)RGI-2001は、骨髄移植に伴う拒絶の抑制を対象疾患として、米国での臨床試験入りを目指して開発しているところである。また、このパイプラインは、将来的に、その他の移植(肝臓、腎臓などを含む臓器移植)及び自己免疫疾患へ拡張される予定である。

次に、(2)RGI-1001は、免疫制御システムをコントロールすることにより、スギ花粉症に対するアレルギー反応を選択的に抑制し、症状を改善する根本的な治療薬の開発を行っている。

(3)RGI-3010は、自己免疫疾患の一つであるI型糖尿病を対象とした治療薬を開発するパイプラインである。現在の治療法では、生涯にわたり毎日数回のインスリン自己注射やポンプによる注射を続ける以外にないが、このパイプラインの開発に成功すれば、異常に亢進した免疫に対して融解を誘導することで、根本的な病気の治療を実現できるものと見込まれている。特に、(2)や(3)の開発に成功すれば、他のアレルギー疾患や自己免疫疾患への幅広い応用が可能になることが見込まれる。

創業からVCに出会うまでの経緯

研究開発型ベンチャー企業としてVC投資受入は必要

当社を含め、バイオベンチャーをはじめとした研究開発型のベンチャー企業にとって、研究開発を進めるためにVCからの資金調達は必須である。

そこで、森田CEOは、創業前にバイオベンチャーに在籍していた経験を活かして、当時から付き合いのあるVCを中心に声をかけ、さらに新しいVCともコンタクトを取り、創業時から様々なVCに出資を要請する活動を地道に続けていた。

そうした苦労が報われ、創業から5ヵ月後の2006年8月に、初めてVCから投資を受けるに至った。このとき、中小企業基盤整備機構が出資するファンドを運営する日本アジア投資㈱(以下、JAIC)を含めて3社のVCから投資を受けることができた。

初回投資に応じたVCは、当社が開発を目指す免疫抑制の領域に関する知見も深く、当社の事業に理解を示すとともにその可能性を信じ、創業間もないシーズ段階でありながらリスクを許容して投資に応じていただいたと理解している。

複数回のVC投資により多くのVCから資金調達

2007年と2008年にもVCから資金調達を行っており、現在までに、15社以上のVCから投資を受けている。2回目以降のVC投資では、当社のネットワークの他に、JAICなど既存株主であるVCからの紹介により投資が実現したケースもある。

いずれのVCも、"利益ありき"ではなく、当社が理念としている"患者への貢献を第一に考え、困っている人を助けることを通じた利益の実現"という想いを共有して投資に応じていただいた。

VC等を活用した事業の拡大と成長

VC投資がなければ会社が存続していない

バイオベンチャーのように巨額の研究開発投資が先行するビジネスモデルにおいては、VC投資なくして研究や事業の継続は実現しえない。当社は、現在、VC投資で得た資金をもとに主に米国において研究開発を進めており、VCからの投資資金なくして、現在まで事業を継続することはできなかったと実感している。

取締役会への出席により経営に関与

当社は、VCの投資担当者1名が社外取締役に就任しているほか、JAICを含めたVC3社からもオブザーバーとして取締役会に参加してガバナンスの利いた体制になっている。

社長以外は、全役員が社外取締役であり、VCのオブザーバー参加者を含めると、当社の取締役会はほとんどが社外のメンバーであるが、全員が一枚岩となって同じ方向に向かう協力体制が出来ており、正しく機能している取締役会といえると思う。

資金調達面、提携先や人材紹介等あらゆる面での支援

当社は、主には取締役会に出席しているVCから、資金調達のラウンドの調整や共同研究先の国内大手製薬メーカーの紹介、人材の紹介など、様々な支援を受けている。

投資受入当初は、日本のVCはアメリカのVCほど企業の育成支援に積極的ではないのではないかと考えていたが、予想を上回る支援を受けることができている。

今後の展望

開発中のパイプラインの実現と後続パイプラインへの取組

まずは、現在開発中の3つのパイプラインを成功させ、上市にこぎ着けることが最初の目標となる。また、これと並行して、関連するアレルギー疾患や自己免疫疾患を対象にした創薬に取り組む準備を進めて行く予定である。

今後も、今まで通りVCからの協力を得て、患者の役に立つ薬を開発して、社会に貢献していけるように研究開発を進めていきたい。

ベンチャーキャピタルの声

株式会社レグイミューンの事業の魅力

抗原特異的に免疫を抑制するreVax技術(vaccineの逆の効果)をベースとし、様々な免疫系疾患に対する創薬シーズを生み出せる技術力に魅力があります。将来的に免疫抑制剤、花粉症、ダニアレルギー等様々な免疫系疾患に対するパイプラインの創出が期待されます。また、グローバル開発を推進できる同社経営陣、開発陣も同社の強みだと考えています。

(日本アジア投資株式会社)

2010年度取材事例
掲載日:2011年4月28日

前の記事次の記事



このページの先頭へ