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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

バイオコモ株式会社

医薬品開発で起業

代表取締役 福村 正之
代表者:代表取締役 福村 正之
本社所在地:三重県三重郡菰野町菰野1325
電話:059-392-7333
URL:http://www.biocomo.jp/ 設立年:2008年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):みえ新産業創造第2号投資事業有限責任組合(フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)

事業概要

新規遺伝子組換えワクチンの開発

世界中にはさまざまな感染症が存在するが、その感染を未然に防ぐことができるワクチンは25種類程度しかないといわれる。毎年200万人近くの死亡者が出ると言われるエイズやマラリア、成人結核といった3大感染症を含む約50の感染症に関しては現在、有効なワクチンは存在しないという。

存在しない理由はウイルスや菌の病原菌を弱めるなどの従来型のワクチン開発が困難なことと、発症するのは開発途上国が中心のため数百億円掛かる開発コストを回収するのが困難な点が挙げられてきた。しかし、遺伝子組換え技術の導入で採算性が向上し、さらには社会的に要望が大きくなってきたことから、現在では海外の製薬会社も積極的に新規ワクチンの開発に乗り出すようになった。

そうした動きの中で、三重大学生物資源学部出身でもあるバイオコモの福村正之社長は、ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクターを用いた新規遺伝子組換えワクチンの開発に成功した。ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクターを開発した三重大学大学院医学系研究科をパートナーにし、医薬基盤研究所霊長類医科学研究センターの協力も得て手に入れた成果だ。

このワクチンは成人結核の予防に有効で、すでにマウスなどの動物を使った実験では高い結核菌増殖の抑制効果が示されている。現在は実用化に向けた非臨床試験段階に入っており、研究の行方が注目されている。

ファンド活用の効果

研究開発費にめどが立てられた

同社の設立は2008年5月。福村正之氏が自身の出身地でもある三重県菰野町に、遺伝子導入用ベクターを利用した医薬品・バイオ製品の研究開発をするために立ち上げた。さまざまな感染症に効くワクチンを開発し、世界中で病に苦しむ人を1人でも多く救いたいとの思いを具現化するためだ。

この志に共感し、出資してくれたのが、フューチャーベンチャーキャピタル(みえ新産業創造第2号投資事業有限責任組合)。2009年に総額3000万円を出資し、研究開発を後押しした。

キャピタルからの支援を得るようになったきっかけは「会社設立や研究開発にはお金が必要だった。そうしたことを県の外郭団体である三重県産業支援センターに相談したところ、フューチャーベンチャーキャピタルを紹介してくれた」(福村社長)と語る。

だが、簡単に支援を受けられたわけではない。研究のステージも進んでいなかったため理解を得るのに時間がかかった。さらに「膨大な資料作りもあり、大変だった」(同)と打ち明ける。結局、「この世にないワクチンを開発したいという熱意が認められ、半年ほどでご支援いただけることが決まった」(同)。

この支援により「研究開発も順調に進み、そのおかげで経済産業省の2010年度地域イノベーション創出研究開発事業にも採択された」(同)と語る。

今後は、引き続き開発段階のワクチンの実用化を急ぐほか、「医療メーカーとのアライアンス交渉を積極的に進めていく」(同)と抱負。10年4月からは三重大学キャンパスインキュベータにも拠点を構えており、さらなる研究開発を推進する方針だ。

2010年度取材事例
掲載日:2011年3月23日

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