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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社クオカプランニング

資金だけでなく、経営のノウハウも獲得できる

代表取締役社長 斎藤 賢治
代表者:代表取締役社長 斎藤 賢治
本社所在地:徳島県徳島市川内町平石流通団地38
電話:050-5536-3026
URL:http://www.cuoca.com/ 設立年:2000年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):とくしま市場創造1号投資事業有限責任組合(株式会社日本テクノロジーベンチャーパートナーズ)

【事業概要】

創業の思いは"お菓子づくりをもっと楽しく"
家庭でのお菓子づくりをもっと楽しくするための道具を提供する

家庭でのお菓子づくりをもっと楽しくするための道具を提供する

株式会社クオカプランニングは2000年7月の設立。家庭での菓子やパンづくりをする際の焼き型などを手がける。販売チャンネルは3つある。実際の店舗とネット通販に、高級スーパーや雑貨店を対象にした卸販売であるBtoBだ。家庭で使いやすい菓子用商品や道具の開発で販路拡大を目指している。ネット通販は年間32万件の注文があり、徐々に製品の知名度も向上してきているという。

斎藤賢治社長は大手ビール会社での勤務から脱サラして、クオカプランニングを立ち上げた。「退職後は140日間かけて妻と世界一周旅行に出ていた」と笑う。その後、地元の徳島に戻ってクオカプランニングの前身となる父親が経営する食品卸問屋「斎徳」に勤務する。そして1998年に6代目の社長に就任した。

斎徳は砂糖や小麦をメーンに扱う。そこで改めて気付いたのは「いい材料を使うとお菓子のできばえは格段に変わってくる」ということだった。

お菓子づくりをもっと楽しくしたい-。斎藤社長の思いは明快だ。

「ゴルフならゴルフショップがあり、数ある中からどれを選ぼうかと店に行く前にわくわくするもの。お菓子づくりも本来そういうものなのに、限られた材料しかないのが現状だった」(斎藤社長)

周囲からは「お菓子の材料など売れるはずがない」と反対にあったが、突っ走った。斎徳の小売り部門として菓子材料の販売を始め、01年11月に高松市内にショップをオープンさせたのがクオカプランニングの実質的なスタートとなった。初年度の年商は2億円。斎徳の社長は06年に実弟に譲り、クオカプランニング一本で行くことで腹をくくった。

【ファンドを活用した効果】

経営の甘さから脱却する緊張感が生まれた

現在、売上高が25億7,000万円にまで成長を遂げたクオカプランニング。07年に日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)から2億円の増資を受ける〔その一部はNTVPが運営し(財)とくしま産業創造機構や中小企業基盤整備機構の出資する「とくしま市場創造1号投資事業有限責任組合」からの出資〕。その経緯と決断について斎藤社長は「ファミリー企業である(創業の)斎藤家から手を引き、独り立ちさせて外から血を入れてクオカをもっと発展させるべきだと考えたから」と話す。

食品を扱うことで一般のコンシューマー向けにパブリックな会社にすることが企業としての飛躍につながると考えた。金銭面でのメリットと同レベルで、会社の仕組みづくりなどのノウハウを手に入れることができるのもファンド導入の効果があったと断言する。

社外取締役が社内の会議に加わることで経営の甘さから脱却する緊張感が生まれた。そして09年には伊藤忠テクノロジー・ベンチャーズから2億円、チャレンジ・ジャパン・インベストメントから8,000万円、香川銀キャピタルから1,000万円の追加増資を得た。

「例えば伊藤忠との関係で『ファミマ.com』での販売も始められた。経済環境が厳しい中で資金を集められたのはラッキーだったのかも知れないが、クオカの信用の担保になっています」

斎藤社長は、ファンド活用の利点は知見を共有するとともに販売業に必要不可欠な安心感を生む点が大きいと強調する。

今後の事業展開の構想については、前年比2桁増を続けているショップ運営がカギになると見ている。相応の投資額を必要とするショップの新規出店にも東京や大阪のエキナカなどで選定を進める計画だ。

ファンドを活用しようとする中小企業には「小売業に限らないが、事業をよく理解してもらうことが重要だ。まずは店を見てもらうこと。ベンチャー・キャピタル(VC)にとっては何千分の1かもしれないが、こっちは必死。見合いと同じで"相思相愛"で企業を応援したいと思ってくれるVCと良好な関係を構築していくこと」とアドバイスする。  

斎藤社長が"大きな財産"と目を細めるネット販売でのリピート購入率は80%を超えたという。30-40歳代で子育てが一段落し、生活感度の高い女性向けが中心となるクオカプランニングの製品。「クオカでなければ」という購入者が多いその人気が、手づくりのお菓子やパンの市場をしっかりと下支えしている。

2009年度取材事例
掲載日:2010年7月23日

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