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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社クロスゲームズ

リスクが小さく収益性が高い、共同事業体でのゲーム開発

代表取締役 亀谷 泰
代表者:代表取締役 亀谷 泰
本社所在地:東京都新宿区新宿2-2-7 新宿KGビル8階
電話:03-5369-1098
URL:http://www.cross-games.jp/index.html 設立年:2006年
ファンド事業:がんばれ!中小企業ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):ジャパンエンターテインメント投資事業有限責任組合(株式会社ザイタス・パートナーズ)

事業概要

ソーシャルゲームを開発する
Synthe(シンセ)のプレイ画面

Synthe(シンセ)のプレイ画面

株式会社クロスゲームズは、ソーシャルゲーム「Synthe(シンセ)」の開発会社。ソーシャルゲームとはインターネット上の仮想現実空間が舞台のゲームだ。利用者はアバター(自分の分身となるキャラクター)を使い、利用者同士で自由に遊び、交流することができる。

「シンセ」は若者に人気のキャラクターフィギュア「ねんどろいど」を元にしたアバターがつくれ、さらにアバターを自由に交換・販売できることが特徴だ。また利用者がゲーム制作ツールを使ってゲームをつくり、ほかの利用者とプレイすることも可能となっている。

そしてもう1つ、このソーシャルゲームが有限責任事業組合(LLP)形式で開発・運営されていることも特徴だ。

多様な業種のノウハウを終結できる

LLPの名称はソーシャルゲーム有限責任事業組合。ゲーム開発会社のクロスゲームズ、メディアコンテンツファンド運営会社の株式会社GDHキャピタル(現:株式会社ザイタス・パートナーズ)、キャラクターフィギュア「ねんどろいど」を展開するグッドスマイルカンパニー、ホビー商品のインターネット販売を行うホビーストック、それにシステム開発会社の合計5社が構成員となり、1億1,000万円を出資した。なおクロスゲームズはLLP出資にあたって、GDHキャピタル(当時)の運営するジャパンエンターテインメント投資事業有限責任組合から資金を調達している。

LLP形式でゲームを開発した理由の1つは、ソーシャルゲームの開発と運営にはさまざまな業種のノウハウが不可欠だったためだ。キャラクターの造形手法、コンテンツ販売、ネットワークインフラ構築など、クロスゲームズ単体では不可能な部分も、LLPで協力すればスムーズに開発できる。制作委員会方式や単独でのゲーム開発も検討したが、「力を結集するスキームとして最も優れていたのがLLPだった」(亀谷泰社長)という。

事務手続きや人的投資など手間はかかるがメリットのほうが大きい
自分の分身となるキャラクターの「アバター」

自分の分身となるキャラクターの「アバター」

またLLPの最大のメリットは構成員課税(パススルー課税)が認められていることにある。LLPには法人税は課税されず、構成員それぞれの所得に対する直接課税だけのため、収益性が高い。さらに有限責任であるため出資者のリスクが小さいという面もある。アニメや映画の制作ではしばしば制作委員会方式がとられるが、こちらは無限責任だ。

こういったメリットの多さから、亀谷社長は「なぜ他社も(LLPを)使わないのかなと思う」と話す。確かに決算や事務手続きの手間は多く、人的投資も必要だが「それでもメリットのほうが大きい」という。ソーシャルゲームLLPの場合、資金管理や決算はノウハウの豊富なGDHホールディングスが担当したため、大きな課題にはならなかった。

ただ「LLPに関する情報が少なく、どんなメリットがあるのか、税務手続きはどうすればいいのかといった不安はあった」(亀谷社長)。ゲーム業界では前例のない取組みだけに、試行錯誤の連続だったという。サービス開始間際にはほぼ毎日5社で集まり議論を繰り返した。

ソーシャルゲームは15万-20万人の利用者を集めなければ厳しい世界だ。「シンセ」も順調に利用者を伸ばしているわけではないが、LLPを解散することなく、5社で協力して新たなサービスの形を追い求めていく。

2009年度取材事例
掲載日:2010年7月12日

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