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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

遠赤青汁株式会社

投資のみならず販路開拓など多様な経営支援を受ける

代表取締役 高岡 照海
代表者:代表取締役 高岡 照海
本社所在地:愛媛県東温市則之内甲2225-1
電話:089-966-6601
URL:http://www.enseki.com/ 設立年:1992年(創業)
ファンド事業:がんばれ!中小企業ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):えひめガイヤファンド投資事業有限責任組合(ひめぎん総合リース株式会社)

事業概要

遠赤外線を用いた独自製法の青汁
有機遠赤ケール(粉末タイプ)のお試しセット

有機遠赤ケール(粉末タイプ)のお試しセット

遠赤青汁株式会社は、ケールを有機栽培し、遠赤外線を利用した独自製法で青汁を一貫生産する。青汁の有効成分は遠赤外線効果で劣化せず凝縮されている。有機農産物加工食品(有機JASマーク)にも認められ、安心・安全な商品として売上げを伸ばしている。

販売は百貨店やインターネットが中心。高岡照海社長自ら百貨店などの催事売場に立ち、1週間で約200万円を売り上げることもあるという。こうしてコツコツと営業を積み重ねるうちに品質の良さが評価されブランド化にも成功した。それでも新規参入や大手青汁会社の大々的な宣伝に押され厳しい経営環境下にさらされている。

高岡社長は売上げが低迷する百貨店や直接買いたいという顧客の要望で全国を飛び回る。「お客さまと会話することでいろいろニーズがわかる」

そこから吸い上げた顧客の声がつぎの新製品のアイデアにつながる。どんな薬や手段を試してもアトピー性皮膚炎が治らない人たちが、わらをもすがる思いで、同社の粒状の青汁をつぶして患部に塗ったり、お風呂に入れると状態が改善したという声を聞いた。

同社はこれまで商品化されていないケールを活用したせっけんや入浴剤、化粧品の開発に着手した。ここで不可欠なのはケール成分を凝縮したまませっけんなどにする装置。既存装置はなくオリジナルを開発するしかなかった。

ファンド活用効果

"創業当初からの夢"へ近づける

開発資金をひねり出すうえで民間初の農業投資ファンドであるえひめガイヤファンドを紹介され、2008年3月に普通社債を発行し、2,000万円の投資を受けた。

えひめガイヤファンドは愛媛県の地域活性化に向け、農林漁業や関連産業の事業体を対象に投資し、約10年の長期間にわたり、事業を継続的に育成・支援する。同ファンドには、地元金融機関の愛媛銀行やひめぎん総合リース、中小企業基盤整備機構、日立キャピタルが出資する。また同ファンドは投資だけでなく販路開拓など多様な経営支援を行うのが特徴だ。

遠赤青汁は投資を受け、より密接な関係になった愛媛銀行の商談会や中小機構のさまざまな支援制度を利用した。09年6月には農商工連携の認定も受けた。「農商工連携認定のお墨付きで大手企業も注目している」(高岡社長)とファンド投資の相乗効果は予想以上に広がっている。順調に進めば「創業当初からの夢」(同)という海外進出もそう遠くない。

しかし、このような投資や支援があるのは、同社の事業性のみならず高岡社長の地域活性化への思いに共感する面もある。同社は青汁の原料となる自営のケール畑を本社や第二工場がある愛媛県の東温市や西条市内に広げている。ケール畑は、高齢化などが理由で耕作放棄された農地を借り受け開墾されている。耕作放棄地の再生は、同社が費用を負担し2、3年かけて畑に変え、農家に地代を払う。

一方、耕作放棄地は何年も自然のまま化学肥料などの汚染がなく有機栽培がしやすいメリットがある。高岡社長は「遠赤外線青汁製品をはじめケール加工品の拡充や販路開拓していけば必然的にケールの供給も増え、耕作放棄地の開墾も進み、地域を盛り上げることにつながる」と強調する。こうした信念が支援者の共感を呼んでいる。

ケール加工品としてケールせっけんの試作品が完成し、品質管理を進めながら、中小機構が主催する展示会などに参加し市場調査など発売までの準備を進めている段階だ。安心・安全の国内産素材を使用した健康関連製品は今後も拡大していくと思われる。その中で有機栽培のケール製品のニーズは高いのである。

2009年度取材事例
掲載日:2010年7月 6日

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