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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社トリマティス

顧客の安心度が高まり、引き合いが増える

代表取締役 島田 雄史
代表者:代表取締役 島田 雄史
本社所在地:千葉県市川市南八幡4-7-12 ラ・パシフィックB 801
電話:047-379-4400
URL:http://www.trimatiz.com/ 設立年:2004年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):イノベーション・エンジン三号投資事業有限責任組合(イノベーション・エンジン株式会社)

事業概要

光技術、電子回路技術を駆使して光高速制御関連製品を展開
トリマティスの電子回路製品

トリマティスの電子回路製品

株式会社トリマティスは、光デバイスを中心とした光技術、アナログ・デジタル双方からの電子回路技術を駆使し、光高速制御関連の製品を展開している。成長・変化の激しい光ファイバー通信市場における次世代ネットワークをターゲットに高速応答性を武器とした制御機器を開発して市場を開拓。常に「発想・創造」を志に技術開発ベンチャーとして挑戦を続けている。

同社は2004年に創業。大手電機メーカーの系列会社で働いていた3人が独立して設立した。ITバブルのど真ん中だったが「これが底」と判断。直接、市場で自分たちの思いや考えを試してみたいという気持ちが一番のきっかけだった。

独自開発した増幅器は、光信号の入力から出力までにかかる応答時間が世界最速の1マイクロ秒(マイクロ秒は100万分の1)。一方、高速可変光減衰器は、内外から高速応答性、低電圧駆動が注目され、通信のほか自動車などの分野にも採用を期待している。

ファンド活用の経緯

経営基盤を盤石にし、製品開発を加速させるため

創業以来、主に大手メーカーの受託業務を中心にビジネスを展開してきた同社。ここ数年は受託開発が景気後退の影響から目減りし、業績は低迷している。ただ、並行して進めた自社開発品は芽を出し始めており、いままさに「勝負の時」。関東圏を中心とした顧客から引き合いが増えている。

全社一丸となった迅速で効率的な対応が不可欠。そう考えた島田雄史社長は拠点集約を決意した。09年9月、北海道R&Dセンターが担当していた技術開発、製造にいたる全機能を新本社に集約した。さらに経営基盤を盤石にし、製品開発を加速させる狙いからファンドの活用に踏み切った。

同社が利用したのは、技術系ベンチャーの支援を行っているイノベーション・エンジンによるファンド。09年7月に4,000万円の出資を受けた。同年末、起死回生のビジネスプランをまとめて事業会社やキャピタルに支援を要請した中、唯一、同社の技術を評価し「将来性をかってくれた」(島田社長)のがイノベーション・エンジンだったという。

創業時に大学教授から同ファンドの紹介は受けて存在は知っていた。ただ、当初は製品が仕上がってなく「先が見えてない状況。もう少し煮詰めてから」(同)と考え、銀行融資で事業を展開していた。今回、「需要の手応えもあって絶好のタイミングだった」(同)。活用したファンドには中小企業基盤整備機構が出資していることもあって「安心して活用できる」(同)と考えた。

ファンドを活用した効果

透明性の高い経営をより意識

拠点集約によって機動力が増し、資本を厚くしたことで「顧客の安心度も高まり、引き合いが増えている」(同)。外部から注目されることも多く、金融機関の対応も変わった。VCとは「つぎをにらんだ、突っ込んだ議論を行っている」(同)。今後はランニングにかかる融資は銀行から、開発投資はVCや事業会社からそれぞれ支援を受ける手法をとる。「6月には次期ステージのファイナンスの手を打つ方針」(同)という。

もちろん出資を受ければ経営の自由度は狭まる。言い換えれば「外部からの視線を意識し、透明性の高い経営をより意識しなくてはならない」(同)。経営者にとって当然の責務とも言える。

これからは単独で勝ち残るには難しい場合もあり、連携も必要。「他のベンチャーなどに出資を検討することも手段の一つ」(同)だが、そのためにはある程度の事業規模が問われる。株式上場(IPO)も視野に入れ、「4年後にはターニングポイントを迎える」(同)と踏んでいる。

2009年度取材事例
掲載日:2010年5月31日

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