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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社バルコス

ファンドは事業拡大の支え

代表取締役社長 山本 敬
代表者:代表取締役社長 山本 敬
本社所在地:鳥取県倉吉市中江48-1
電話:0858-48-1440
URL:http://www.barcos.jp/japanese 設立年:1991年
ファンド事業:地域中小企業応援ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):とっとりチャレンジ応援ファンド投資事業有限責任組合(とっとりキャピタル株式会社)

事業概要

ファッション支援商品を企画・販売
バルコスの商品

バルコスの商品

株式会社バルコスは、ハンドバッグや小物類などファッション支援商品の企画・販売を手がける。1991年に山本敬社長が立ち上げ、創業20年でブランドイメージを確立した。海外の展示会への積極出展に加え、2007年にはイタリア・フィレンツェに事務所を開設。人口わずか5万人、これといった産業のない倉吉市から全国はおろか、世界をにらんだ事業を展開している。

山本社長は東京でカメラマンとして働いていたが、母親が手がけていた洋品店を継ぐつもりで帰郷した。しかし「ただ継ぐだけでなく、女性用の商品で何か付加価値の高い仕事はないか」(山本社長)と思案していた。母親の店は化粧品やハンドバッグを扱っていたが、そこでひらめいたのが「ハンドバッグには大手がない。中小企業でも参入できるのではないか」。

そこでまず始めたのが国内のバッグメーカーの卸売り。それこそ「六畳間で1人で開業した」。転機になったのは97年、ドイツの大手バッグメーカー、PICARD(ピカード)の日本総代理店になったこと。最初は苦戦したが日本市場向けにアレンジを繰り返し、次第に実績を積み重ねていった。これをばねに、2年後の99年4月には百貨店事業を開始。これに備えるため、同年8月には東京支店を開設した。

同社は早くからブランド戦略を重視していた。当初「バルコス」ブランド1本だったがいまはオリジナルの3ブランドと「PICARD」の4つに再編した。40歳代から70歳代を対象にしたハイエンドの「comoratti bis(コモラッティ・ビス)」は、は虫類皮革を素材とし、価格帯は10万円から50万円台。また「Hanaa-fu(ハナアフ)」は牛革中心の皮革素材で30歳代から50歳代を対象に、2万円から5万円の価格帯を想定した。さらに「ICO JEENE(イコジーニ)」は布はく、合成皮革を素材とし、20歳代から50歳代の比較的若い層をターゲットに、中心価格帯も1万円から2万円台とした。

ファンドを活用した効果

出資以外にもメリットがある

事業形態は問屋、小売店向けの卸売り事業、全国47店舗の大手百貨店向けの百貨店事業が中核。さらに06年に郊外型の直営店を出店した。まず佐賀市に1号店、続いて08年に福岡県久留米市に2号店、09年1月には佐賀県唐津市に3号店をオープンした。そして海外へも大きく展開しようとしている。

同社の製品デザインは基本的に社内のデザイナーが担当している。それとイタリア人デザイナー、アルベルト・オネスチ氏にはデザイン監修を依頼している。オネスチ氏はヴァレンチノやシャネルなどのファッションコンサルタント経験を持ち、同社は最新のトレンドを採り入れるためオネスチ氏の経験を活用している。そんな成果もあり07年にはイタリアで開催された世界最大規模の皮革見本市「MIPEL」に出展し海外からも注目を集めた。販路は海外へも広がり、北欧やアジアでの商品展開も始まっている。

事業の拡大と並行して資本も増強している。資本金わずか100万円の有限会社からスタートし、現在の資本金は9300万円まで膨らんだ。その過程ではもちろん、ファンドの支援も得ている。初めて出資を受けたのは08年8月。ごうぎんキャピタルの「TONY2号」と、とっとりキャピタルの「とっとりチャレンジ応援ファンド」の2ファンドからだ(いずれも鳥取県と地元の金融機関、中小企業基盤整備機構が出資している地元のファンド)。つきあいは比較的最近のことだが、「ファンドの出資を得ているという実感はあまりなく、ごく自然につきあっている」という。また「出資だけではなくほかのメリットもある」ようで、事業拡大の支えになっているようだ。山本社長の目標のひとつは、やはり「いずれIPOを果たしたい」。その過程ではさらにファンドの役割が増すことになりそうだ。

2009年度取材事例
掲載日:2010年4月 9日

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