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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社ヒューエンス

信頼性のあるファンドの投資は自社の信用力アップに寄与する

代表者:代表取締役 設樂 守良
本社所在地:北海道帯広市東4条南13-19 横川ビル1階
電話:0155-27-0011
URL:http://www.huens.co.jp/ 設立年:1999年
ファンド事業:がんばれ!中小企業ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):北海道しんきん地域活性投資事業有限責任組合(北海道ベンチャーキャピタル株式会社)

事業概要

旋回噴流式オゾン酸化法を開発
食品加工場などから出る排水をオゾンを使って低コストで処理

食品加工場などから出る排水をオゾンを使って低コストで処理

北海道はモノづくり企業が育ちにくいと言われている。「だからこそ、挑戦のしがいがある」とヒューエンス(北海道帯広市)の設樂守良社長はファンドを活用した理由を語った。従業員は22人(2010年2月現在)。「帯広にある小さな会社でも、IPO(新規株式上場)できることを証明し、モデルケースとなりたい」(設樂社長)と熱い思いを語った。

ヒューエンスは、食品加工場などから出る排水をオゾンを使って低コストで処理できる環境浄化システムの開発を手がけている。

搾乳施設から排出されるパーラー廃液は、脂肪分や殺菌剤などが含まれており、微生物処理では脱臭や脱色が難しい。また、微生物活性温度や水素イオン濃度(pH)調整が必要となり、専門の管理スタッフが必要で管理コストが高くなってしまう。同廃液には、オゾンを用いた酸化処理法が有効な手段となるが、従来のオゾン酸化処理プラントでは設備コストが高くなってしまう難点があった。

十勝地方の酪農業者から、「なんとかしてほしい」という要望を受けたことが開発のきっかけとなった。北海道大学大学院工学研究科の井口學教授と共同で、低コストで導入できるオゾン酸化処理プラントの開発に00年に着手した。研究の末、02年3月にオゾン酸化作用を高効率にし、ランニングコストを低下させたコンパクトサイズのプラントが完成。現在では建設コストを従来型の3分1に削減できるという。

特許技術「旋回噴流式オゾン酸化法」を用いた同プラントは、プロペラなどの駆動源なしに旋回現象を起こすようにオゾンガスの吹き込み方法を工夫した。高速攪拌することでオゾンを微細化・分散し、汚水とオゾンの反応効率を高めた。オゾンガスを散気装置を使って投入する従来のオゾン酸化法と比べ、処理効率は6割向上した。また、生物化学的酸素要求量(BOD、数値が小さいほうが水質がよい)の除去率は94%、従来法より59%向上した。

ファンドを活用した効果

資金面だけでなく、連携できる企業の紹介や情報提供などでメリットを得る

事業展開を迅速化し収益拡大を図るべく、07年3月に、北海道ベンチャーキャピタルが運営する「北海道しんきん地域活性化投資事業育成組合」から同組合を受取人とする第3者割当増資の形式をとり、4,500万円の株式投資を受けた。投資額の半分を資本金に組み入れ、その他を事業展開する際の運転資金や研究開発(R&D)費に充てた。

同組合は、北海道に拠点を置く信用金庫のほか、公的機関である中小企業基盤整備機構(中小機構)が出資している。「資金面だけでなく、連携できる企業の紹介や情報提供、与信上もメリットがある」(設樂社長)という。同社の持つ技術力のほか、信頼性のあるファンドから投資を受けたという信用力も担保となり、07年8月には九州営業所を、09年8月には東京営業所の開設を果たした。

融資の場合、借入金の弁済というプレッシャーを負う。投資の場合、その責任はない。しかし、プレッシャーは形を変え、利益を出し企業を成長させるという責任を背負うことになる。「(利益を出す)プレッシャーがないと言えばうそになるが、いまは期待に応えるという意気込みのほうが強い」と、設樂社長は自信をみせた。

現在、帯広市に本社を置き上場している企業は2社ある。ヒューエンスは、2012年に3社目の上場企業となることを目指し、帯広の大地での飛躍を誓った。

2009年度取材事例
掲載日:2010年4月 7日

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