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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

Zenlok株式会社

出資を受けることは、「協力者」が増えるというメリットになる

代表取締役社長 アミール・アヤロン(Amir Ayalon)
代表者:代表取締役社長 アミール・アヤロン(Amir Ayalon)
本社所在地:東京都中央区八重洲2-11-7 一新ビル10F(2012年10月31日に変更)
電話:03-5542-1955(2012年10月31日に変更)
URL:http://www.zenlok.com/ja/ 設立年:2007年4月
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):イノベーション・エンジン三号投資事業有限責任組合(イノベーション・エンジン株式会社)

事業概要

導入コストを大幅に抑えられる、メール暗号化システム
「Zenlok コンプライアンス プラス」のシステム概要

「Zenlok コンプライアンス プラス」のシステム概要

米ハリウッド俳優のスティーブン・セガールにあこがれ、合気道を学ぶために来日して15年。アミール・アヤロン社長が日本に来たきっかけは、日本の精神世界に対する興味だったが、いまでは導入コストを抑えたASP型暗号化メールサービスを武器に、設立間もないZenlok株式会社(ゼンロック)を2012年内の新規株式上場(IPO)を射程に入れるほどのインテリジェンス企業に成長させた。

ゼンロックが提供するメール暗号化システム「ゼンロック コンプライアンス プラス」は、顧客が現在使用しているアウトルックなどのメーラーのSMTP設定をゼンロックサーバ、ゼンロックアカウントに変更するだけという簡便性が特徴だ。使用者は通常と同じようにメールを作成し、送信するだけで暗号化できる。送信者側で専用サーバの構築やソフトウエアをインストールする必要がなく、導入コストを大幅に抑えることが可能となる。メール受信者がゼンロックのシステムに対応していなくても、受信メールに自動付加されたURLにアクセスすると、暗号化メールを復号化するためのパスワードが表示される。初回のみ登録が必要となるが、その後はメール本文から直接アクセスでき、自動的に復号化される仕組みになっている。送信メールを取り消せるリコール機能などもあり、誤送信対応に有効だ。

メール暗号化の必要性に気付いたのは、アヤロン社長の個人的な経験からだ。「会社に行くと断りなく、メールのバックアップを取られていたことがあった」(アヤロン社長)。また、コンサルティング企業先で、アドミニストレーション権限(アクセス権)を持った従業員が退職後も同権限を使い、外部からアクセスしてメールを"盗み見"していたことがあったという。「電子メールを簡単かつ安全なコミュニケーションツールに」(同)との思いから開発に着手し、09年11月にサービス提供を開始した。ライセンス価格は、理念に基づき個人、法人の区別なく無料で利用が可能。管理画面による一括管理が利用できるビジネス版は、1ユーザーあたり月額980円タイプと2900円タイプを用意している。

ファンドを活用した効果

資金調達の方法や経営面で指南を受ける

認証システムを扱う企業だからこそ、"信用"が何より大切になる」と、アヤロン社長はIPOを目指す理由を答える。海外展開を視野に入れる同社にとって、資金需要を円滑化する手段としての株式公開という側面があるのは間違いない。ただ、それ以上にITインフラを提供する企業は、会社を公開し社会の目にさらすべきだというアヤロン社長の信念がある。

システム開発にめどがつき始めた08年にイノベーション・エンジン(東京都港区)が運営するイノベーション・エンジン三号投資事業有限責任組合(同)に対して、同組合を受取人とする第3者割当増資で優先株式を発行し、数千万円の出資を受けた。会社の体力を強化するため、50%を資本金に組み入れるとともに、残りをキーサーバや認証システムなどの研究開発費(R&D)のほか、運転資金にあてた。

同社が得たのは資金だけではない。イノベーション・エンジンからICT分野に精通したインベストメント・マネジャーを社外取締役に迎え、資金調達の方法や経営面での指南を受けている。「最高財務責任者(CFO)のような立場から、忌憚のない意見を言ってもらいアドバイスを得ている」(アヤロン社長)と側面支援の貴重さを語る。

イノベーション・エンジンから出資を受ける決め手となったのは「企業理念に共感してもらえる担当者に出会えたから」(同)という。規模が大きく名の通ったファンドを活用することは、企業のブランド力を高めるのには実利的だ。しかし「大きいファンドは判断に時間がかかる。小さいベンチャー・キャピタル(VC)には機動性がある」(同)と、VCの有用性を語る。出資を受けたことで、「協力者が増えた。ひとりで考え込むのではなく、相談できる環境は経営者にとって有意義」(同)と、ファンドを活用するメリットを強調する。

現在のところ、「ゼンロック コンプライアンス プラス」のアカウント数は、サービス提供から間もないこともあり、2000ユーザー数程度で推移しているという。今後もバージョンアップしていき、「セットアップしたことを忘れるぐらい簡単なシステム"Set and Forget"まで高めたい。目標アカウント数は、世界の人口×3アカウント」(同)と力を込める。

2009年度取材事例
掲載日:2010年3月23日

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