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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

ソーラーシリコンテクノロジー株式会社

経営へのファンドからの意見は自らの成長に不可欠

代表取締役社長 手塚 博文
代表者:代表取締役社長 手塚 博文
本社所在地:千葉県木更津市かずさ鎌足3-9-1
電話:0438-52-0500
URL:http://www.ss-t.jp/ 設立年:2007年
ファンド事業:地域中小企業応援ファンド
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):ちば新産業育成投資事業有限責任組合(ちばぎんキャピタル株式会社)

事業概要

独自製法で太陽電池用シリコン原料を製造
ソーラーシリコンテクノロジー本社の玄関周囲を太陽電池パネルが覆う

ソーラーシリコンテクノロジー本社の玄関周囲を太陽電池パネルが覆う

ソーラーシリコンテクノロジー株式会社は、独自開発のSST法で製造した太陽電池用シリコン原料の製造販売が主力事業。同原料を用いた太陽電池モジュールやシステムの開発も行っている。SST法は亜鉛還元法によって金属シリコンを還元反応させる方法で、現在主流のシーメンス法に比べて大型の設備や後処理が不要。電力消費も少なく、製造にかかる総コストを1/3―1/4に抑えられるという。

創業者の手塚博文社長は元京セラの技術者で、太陽電池の業界ではつとに知られた存在。京セラではソーラーエネルギー事業の責任者として活躍する一方、業界大手が集まって結成した太陽電池用原料技術研究組合(SOGA)で運営委員長を務めた経験もある。

そうした長年の太陽電池業界での経験から手塚社長は「世界的な温暖化対策は喫緊の課題。解決には太陽光の自然エネルギーを活用する以外にない」と確信。一方では太陽電池用原料の製造コストの高さや供給不足の現状を痛感しており、「原料の問題が解決すれば太陽電池は巨大な産業になる」と考え、創業を決意するに至った。

ファンド活用の経緯

実績と手腕が評価されて出資の申し出を受ける
本社駐車場の屋根にも太陽電池パネル。

本社駐車場の屋根にも太陽電池パネル。

2007年の創業間もなく、三菱UFJキャピタルや日本アジア投資、オリックスキャピタルの3社から計5億円の出資を受けた。事業の将来性に加え、京セラでの実績と手腕が評価された。その後も国内外のファンドや証券会社、商社などから出資の申し出が相次ぎ、2年あまりで約30億円の資金を調達した。ベンチャー企業としては異例とも言える豊富な手元資金をもとに、創業から半年後には数億円をかけて本社敷地内にパイロットプラントを建設。その後も段階的にプラントの増設を進めた。現在は10年夏の稼働に向けて新工場を建設中。本格的な量産体制を構築する。

ファンドを活用した効果

出資者は"サポーター"と同じ

手塚社長はファンドを含めた出資者を「サポーター」と形容する。一般的には、出資者の増加は出資者間の利害調整の手間や、株式上場などへのプレッシャーを招くと考えられるが、そうしたデメリットを感じたことはないという。月1回開催の取締役会にはファンドの関係者らも自由に参加する。経営管理やコンプライアンス、監査体制などに対するシビアな意見も出るが「社内の体制整備は成長には不可欠なこと」(同)ととらえ、積極的に取り入れている。

今後も各方面からの出資は積極的に受け入れる方針。「太陽電池用シリコン原料の需給は今後1、2年で再びタイトになる」(同)と見ており、生産規模の拡大を急ぐ。新工場の稼働開始後はすぐに第2工場の準備に取りかかる予定で、両工場を合わせた生産能力は年間5,500t程度になる見通し。また、2011-2012年には株式を上場する計画だ。

手塚社長は、起業を成功させるためにはしっかりした事業計画をつくることと、参入しようとする市場に一定の規模が期待できるか考えることだと指摘する。また、「モノづくりはモノを買ってもらわないと始まらない。ユーザーとしっかりつながっていることが大切」と語る。

これらの要素が揃えば、創業から上場に至る各ステージで必要な出資を受けることができ、その出資金を有効に使うことができるという。「本当に世のため人のためになる事業ならみんな応援してくれる」(同)。創業前から大きな期待を受け、またその期待に応えて順調に成長してきた同社ならではの言葉だ。

2009年度取材事例
掲載日:2010年3月 8日

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