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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社アイズ

ファンドの出資を得たことで研究開発に没頭できる

代表取締役 川邊 浩
代表者:代表取締役 川邊 浩
本社所在地:三重県伊勢市倭町1-46
電話:0596-20-6020
URL:http://thinclient.ize.co.jp/index2.html 設立年:2000年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):みえ新産業創造投資事業有限責任組合(フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)

事業概要

パソコンにUSBメモリを挿入するだけでシンクライアントにできる
既存のPCをシンクライアント化するアイズのソフトウェア

既存のPCをシンクライアント化するアイズのソフトウェア

元神主という異色の経歴をもつ川邊浩社長。宗教家から一転して、ウェブ・アプリケーション開発のベンチャー企業を起こし新規株式上場(IPO)を目指すのには、「生まれ育った三重県を米国シリコンバレーのような知的産業の集積地にすることで、活性化を図りたい」(川邊社長)との思いからだった。

2000年5月に設立した株式会社アイズは、コンピューターに最低限の機能しか装備せず、サーバ側でソフトやファイルの管理を行うシステム「シンクライアント」など、アプリケーションの設計・開発に強みを持つ。シンクライアントの一般的な特徴は、ファイルなどのデータをサーバに記憶させコンピューター内に残さないためセキュリティー対策になることや、ハードウエアにかかる管理コストを削減できることである。ただ、従来のシンクライアントは、専用端末や基本ソフト(OS)などが必要で、高いイニシャルコストが導入の障壁になっていた。

同社が開発したシステムは、既存のパソコンにUSBメモリを挿入するだけでシンクライアント化することができる。導入コストを大幅に削減することが可能となった。万全の情報漏えい対策が求められる自衛隊や教育機関などで採用が広がっている。

また、ウェブ・ブラウザだけのシンクライアントで専用端末をつくる「アイズプラットホーム」を開発した。通常のコンピューターだと、検索エンジンで知りたい情報を入力し、検索画面からホームページ(HP)などに飛ぶが、同システムでは、あらかじめ設定されたHPに直接に行くことができる。例えば、「専用端末からしかアクセスできない食品スーパー(SM)のHPや歌手のファンクラブHPをつくれば、顧客への付加価値サービスを提供することができる」(同)という用途がある。すでに大手流通会社での採用に向けて商談中である。

ファンドを活用した効果

日銭を稼ぐ日々から脱却

このような開発が可能となった要因のひとつには、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社が運営する「みえ新産業創造投資事業有限責任組合(みえファンド)」から投資対象に選ばれたことが大きい。04と05年に総額5,000万円の出資を受けた。2000年に設立してから数年は、「日銭を稼ぐ日々」(同)だったが、開発資金を得たことでシンクライアントやアイズプラットホームなどの研究開発に没頭することができた。

通常、社外から出資を受ける際には、経営に口を挟まれるのではないかと心配する経営者も多い。しかし、川邊社長は「(みえファンドは公的機関が出資して組成したファンドであるため)"顔"が見えていることから、安心して普通株を発行した」と、その経緯を語る。IPOを目指すということは「薄暗いなかを手探りで進むようなもの。どの出資機関が正しいか"嗅ぎ分ける"能力が重要」(同)とアドバイスする。

08年6月には、営業拠点として東京の新丸の内ビルディングに居を構えた。週末だけ家族のいる三重県に帰る生活が1年半続いている。「子どもからは、お父さんがいなくて寂しいと言われる。なによりそれが辛い」と、むなしさを抑えるように答える。しかし、いまが踏ん張りどきと覚悟を決めている。「苦しんでいるときに目をかけ助けてくれた、みえファンド」(同)に業績を伸ばして報えるように、これからもアイズの挑戦は続く。

2009年度取材事例
掲載日:2010年3月 4日

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