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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

モバイルクリエイト株式会社

対外的な信用を増す

代表取締役 村井 雄司
代表者:代表取締役 村井 雄司
本社所在地:大分県大分市御幸町4組
電話:097-514-3720
URL:http://www.mcinc.jp/ 設立年:2002年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):大分ブイシーサクセスファンド二号投資事業有限責任組合(大分ベンチャーキャピタル株式会社)

事業概要

輸送車両の移動管理システムを開発・販売
タクシーの配車をサポートするシステム

タクシーの配車をサポートするシステム

モバイルクリエイト株式会社は、運送業界向け移動体管理システムの開発、販売を主な業務としている。最初に手がけたのが、現在も主力のタクシー業界向けの配車支援システム。当初は無線が対象だったが、その後携帯電話のパケット通信を使うシステムも構築した。ほかにもトラックの輸送動態監視システム、GPSを使った小型船舶の緊急通報システムなどを手がけている。また、2008年には携帯電話を使った新たな決済サービスも開発しており、将来の事業の柱へと育成を目指している。

村井雄司社長は、「お客さまが困っていることをソリューション(解決)すること」が自社の存在意義と強調する。こうした考えの延長線上で、各種車載装置やカーナビゲーションまでも自社で製作するようになった。

ファンド活用の経緯

銀行の融資を得るのが厳しかった
顧客ニーズに沿った商品を生み出している開発現場

顧客ニーズに沿った商品を生み出している開発現場

そんな同社がファンドを活用することになった時期は「創業期をようやくクリアした」(村井社長)2003年のことだった。資本金1,000万円で創業した同社だったが、「会社を設立してしまうと、資金はすぐになくなってしまった」。仕事の受注は順調だったが、システム開発業務は顧客からの代金の回収が検収後長期間にわたるというのが慣例だった。「本業そっちのけでしばらくは集金に回ることが私の仕事だった」と村井社長は苦しかった日々を振り返る。

資金繰りに頭を悩ませる期間が3カ月ほど続いた03年3月。創業以前から付き合いのあった大分銀行グループの大分ベンチャーキャピタル(大分VC)のファンドから2,000万円の出資を得た。

ファンドという形態で資金調達を行った背景には「設立間もない会社には銀行がお金を貸してくれなかった」という切実な事情もあった。ただしファンドを得るための「プレゼンテーションはかなり大変だった」と振り返る。

ファンドを活用した効果

VCから効果的な有形無形の支援を得る

大分VCの出資を得たことで、モバイルクリエイトの対外的な信用は増した。「VCには当社が何を求めているかをよく理解してもらっている」と村井社長は喜ぶ。同VCからの人や仕事の紹介など、有形無形の支援は効果的だったようだ。中でもファンドに参加している中小企業基盤整備機構の専門家派遣制度は大変役立っているという。

その後、成長を続けた同社に対しては金融機関からの理解も深まった。将来の株式公開も見据え、09年10月には従来の大分銀行に加え三菱UFJ銀行も株主に加わった。

本来ならば09年中にも株式上場に踏み切る予定だったモバイルクリエイトだが、上場直前で取りやめた。「現在のような外部環境が悪い中で株式を公開するメリットはない。景気回復の時まで当社も体力を付けたほうが成功できるはず」と村井社長に焦りはない。

今後起業を志す人たちに対して村井社長は「お金もうけをしようというだけではうまくいかない。何度も試練がある。打ち込めることをやったほうがいい」とアドバイスを送る。また、「1人では何もできないことを知る必要がある。人とのつながりを大事にしないと成功しない」と話す。これは創業期に資金調達で苦労した村井社長自身が「お金をかき集める中でいろんな人と出会った」という経験からくるものだ。資金を得るために苦しんだ過程が、自社の成長へとつながったことをうかがわせる。

2009年度取材事例
掲載日:2010年1月25日

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