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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社バイテック・グローバル・ジャパン

夢の実現のためファンドを活用

代表取締役 鷲巣 祐介
代表者:代表取締役 鷲巣 祐介
本社所在地:東京都中央区月島2-14-12
電話:03-6824-9190
URL:http://www.bitecglobal.com/ 設立年:2004年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):投資事業有限責任組合アステック・テクノロジー・インキュベーション・ファンド(先端科学技術エンタープライズ株式会社)

事業概要

硬くて痛いという入れ歯の常識を覆す商品づくり
裏面を生体用シリコーンで覆った柔らかい入れ歯「コンフォート」

裏面を生体用シリコーンで覆った柔らかい入れ歯「コンフォート」

バイテック・グローバル・ジャパンは、裏面に生体用シリコーンを使った柔らかい入れ歯「コンフォート」を提供している。一般的に入れ歯は硬く、付けると痛みがあるうえ外れやすい。そのため入れ歯安定剤を使う場合が多いが、安定剤を使い続けると歯茎がやせ細るなどの悪影響が出る可能性がある。

コンフォートは生体用シリコーンがクッションや吸盤の役割を果たしている。利用者は従来よりも快適に食事をしたり話をしたりできるようになったと感じているという。

鷲巣祐介社長は大学卒業後に勤務した企業でコンフォートの基礎となる技術のライセンス営業を担当した。日本には約2,500万人の入れ歯利用者がいる。業界の古い体質や利用者の現状を知るにつれ、鷲巣社長は「『入れ歯は硬くて痛いのが当たり前』との認識を変えたい」「この技術は将来性がある」と感じ、2004年に起業した。

ファンド活用の経緯

一気に事業展開する必要があった
ラボで歯科技工士がコンフォートを製作

ラボで歯科技工士がコンフォートを製作

ただ、設立間もない会社が金融機関から運転資金を借りるのは難しい。そこで利用したのがアステック・テクノロジー・インキュベーション・ファンドの投資制度だ。同社の若林拓朗社長とは前職でのつながりがあった。

「多額の資金を調達するのはリスクも伴う。しかし、入れ歯で悩む人を助けるという夢を実現するためには、一気に事業展開する必要があった」(鷲巣社長)。調達資金は歯科医院へのプロモーションなどの販売促進や人材雇用に活用した。

ファンドから社外取締役を迎え、経理面や経営の方向性のアドバイスも受けている。鷲巣社長はファンド活用を検討している企業に「単に投資するだけではなく、"同志"として事業展開を考えてくれる相手を見極めた方がいい」と語る。

ファンド活用の効果

入れ歯のイメージを変えていく
コンフォート利用者のために開発された入れ歯洗浄剤「クリネ」

コンフォート利用者のために開発された入れ歯洗浄剤「クリネ」

現在、コンフォートを採用している歯科医院は約6,400件。"柔らかくて痛くない入れ歯"の品質をさらに上げるため、鷲巣社長は新素材の開発にも意欲を見せる。

このほかに入れ歯専門歯科医院「ハイライフグループ」も展開中だ。入れ歯専門の歯科医師と歯科技工士が常駐。カウンセリングを経てオーダーメードの入れ歯を製作している。現在は都内に3店舗あり、拡充を目指している。流れ作業ではなく、患者とコミュニケーションを取りながら個々人に合った入れ歯をつくれる歯科技工士を増やすことで、歯科技工士の地位を向上する狙いもある。

鷲巣社長は「入れ歯を『当たり前』の存在にしたい」と語る。入れ歯に対して「高齢者が使うもの」といったネガティブイメージを抱く人は少なくない。「目が悪い人がメガネをかけるのと似た感覚で、軽い気持ちで使ってもらえるよう入れ歯のイメージを変えたい」と鷲巣社長は意気込む。

今後の事業展開に関しても「とにかく『入れ歯屋』に徹する」。

「ケア商品の企画販売など入れ歯に関することは前向きに挑戦する。それ以外の分野に手を広げるつもりはない」

11月には訪問歯科や介護従事者を主なターゲットに、入れ歯利用者専用マッサージのトレーニングコースを開設した。

2009年度取材事例
掲載日:2010年1月 8日

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