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こうして活用しよう 中小企業向けファンド


企業事例−新事業展開編−

株式会社タケックス・ラボ

ファンド出資で経営体力を増強させて信用力を向上

代表取締役社長 清岡 久幸
代表者:代表取締役社長 清岡 久幸
本社所在地:大阪府吹田市江坂町1-13-48
電話:06-6821-2554
URL:http://www.takex-labo.com/ 設立年:2002年
ファンド事業:ベンチャーファンド出資事業
同社に投資を行った出資先ファンド名(無限責任組合名):大阪投資育成第5号投資事業有限責任組合(大阪中小企業投資育成株式会社)

事業概要

竹害を解消して植物の生態系を回復する
タケックスクリーン

タケックスクリーン

タケックス・ラボは、竹を資源として無駄なく有効活用する研究を進めている。モウソウチクの表皮抽出物由来で、広範囲の細菌に対する抗菌性やノロウイルス対応力などの付加価値を持つ製剤「タケックスクリーン」の製造・販売からスタート。用途は食品の腐敗防止や除菌・消臭など。即効性と持続性があり、血液などの有機物の存在下でも有効な点などが特徴だ。

竹は驚異的な成長速度を持つため、繁殖してほかの植物の生存地域に侵出する、草花への日光を遮るなど、生態系を破壊する要因となっている。さらに地下茎も浅く、放置された竹林では土砂崩れが発生しやすい。これらの「竹害」を解消するため、過剰に存在する竹を有効活用して消費量を増やすと同時に、植物の生態系を回復させるという環境対策を視野に入れた事業だ。

ファンド活用の経緯

ビジネスモデル構築段階で経営資源の拡充を図る
建材

建材

同社は竹資源有効利活用事業で、日本各地にとどまらず海外展開も視野に入れている。そのため「グローバルカンパニーという目標達成に向けた成長戦略の手段の一つとして、設立当初からIPOを経営計画に組み込んでいた」(清岡社長)という。設立して間もなくの研究開発成果を事業化するための資金は、さまざまな支援制度を活用することで資金調達を行ってきた。ビジネスモデル構築の段階になり、経営資源の拡充が必要との考えから、ベンチャーキャピタルを対象とした第三者割当増資を行った。

出資を受けることがメリットになるのもデメリットになるのも、「人と人としての信頼関係の構築ができるかどうか次第」と清岡社長は話す。同社の場合、複数のベンチャーキャピタル(VC)からの出資を受けているが、どのVCとも信頼関係ができているという。そのため、出資を受けたことは大いに有益だったと考えている。

ファンドを活用した効果

複数企業と関係を構築

事業展開にあたって、「出資により経営体力を増強させたことで信用力が向上した」(同)ことは大きかった。大手企業からの引き合いも増加し、スピード感のある事業展開が実現。売上高の高い取引の獲得率が向上した。投資先企業の価値向上のための支援もされているため、VCから提携先企業の紹介を受けるなど、投資前にはできなかった複数の企業との関係構築にもつながった。

出資を受ける前には、事業計画書の実現可能性についての事前調査もある。多くの専門的な質問があり、質疑応答に長時間を費やした。しかし、清岡社長は「調査というフィルターを通過することで、事業のブラッシュアップができた。計画実現の可能性をより高めるための"気付き"のチャンスとして、精度を高めていく機会が得られた」と、ファンド活用のメリットとして振り返る。VCからの質問・指摘により潜在的な課題に事前に気づき、事業計画を練り直した。

竹の建材

竹の建材

今後は竹抽出成分からの製剤開発だけではなく、竹本体を活用した建材の製造・販売にも取り組んでいく。資金力を生かし、現在、高知市に製剤・建材共通の工場建設を計画中。2011年秋に工場を稼働し、現状の委託生産から内製に切り替える予定だ。また、西日本を中心とした全国の竹害に悩む地域に対し、竹活用のコンサルティングを行う計画もある。

ファンド活用を検討している企業に対し、清岡社長は「担当者から事業への高い関心と理解を得ることが不可欠」と指摘する。信頼関係を構築できれば「企業の成長にとってかけがえのない、最強のサポーターとなってくれる」。

2009年度取材事例
掲載日:2009年12月24日

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