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SaaS(Software as a Service)とは、ローカル上のコンピュータやサーバーに導入、使用する形態である汎用的なソフトウェア(一般的にパッケージソフトウェアまたはアプリケーション)の機能をインターネットを通してユーザーに提供するサービスです(ASP:Application Service Providerもほぼ同義語です)。
ユーザーにとってはソフトウェアそのものの存在がネット上にあるというだけでなく、必要十分以上の機能(高機能で肥大化した)に対する対価の支払いをそぎ落とし、個々のユーザーが必要な機能を必要な時にその利用権を得ることが可能です。
つまり、使用した機能や時間に対する使用料を支払うSaaSのスタイルは、自社で情報システムの全てをまかなう場合に比べて圧倒的にシステムやメンテナンス費用を低減できるメリットがあります。これは少ない投資で最大の効果を得たい中小企業などに、まさに効果的な情報投資の入り口となるものです。特定の情報システムの機能を社外にアウトソーシングし、経営は本業に集中投資できれば、ソフトウェアは購入するよりも同サービスを選択するというメリットを中小企業は見出しやすくなります。
こうした特徴を受け、経済産業省や日本政府も新たな中小企業向け情報化政策のキーワードとしてこのSaaS/ASPを掲げ、先に決定された「成長力加速プログラム」(4月25日経済財政諮問会議決定)に沿った具体的な方策(環境整備や支援の枠組みなど)の検討に乗り出しています。
IT化あるいは既存システムの刷新、業務イノベーションを検討している中小企業者を対象に、そのための考え方、導入準備から手法までを解説します。ここではパッケージ、カスタム開発に加え、特にSaaS/ASPについて重点的にふれます。
企業にとって新しいソフトウェア購入の選択肢といえるSaaSとASP。いまでは自社の要件に合わせたカスタマイズも当たり前になり、上手に使えば投資費用を抑制しながら短期間でシステム導入・運用が可能になります。ここでは、いまそして今後の自社システムを考察する上でぜひ知っておきたいSaaS&ASPサービスの基本と最新事情を解説します。
最近ではクラウド・コンピューティングとも呼ばれるSaaS。本稿では、「ハードウェアやソフトウェア、人などの実体ではなく、ネットワーク上の純粋なサービスとして調達を行う」ことに注目して、今、大きなブームとなっている「サービスソーシング」の重要ポイントと、中小企業向けサービスソーシングの活用事例(誰でもできる簡単な例から、それぞれの組織の事情に応じた複雑な例まで)を紹介していきます。
[著者プロフィール]
有限会社メタボリックス 代表取締役社長 山田 正樹
ソフトウェア・リサーチ・アソシエイツ(SRA)、ソニー・コンピュータ・サイエンス研究所を経て、1995年(有)メタボリックスを設立。ユーザの立場からエンジニアの視点でIT導入を支援する開発監理、ITで機敏な組織を作り上げるエンタプライズ・アジャイル化計画を業務の二本柱としている。http://www.metabolics.co.jp/mmw/