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悠久散歩―史実にみるビジネスのヒント


命を賭けて国を救ったマラトンの戦士

マラソンの起源

最近のオリンピックでは、水泳とともにメダルが有望な日本のマラソン。とくに過去2大会連続で金メダルを獲得している女子マラソンは、オリンピックごとに大きな成果を期待されていることはご存知のとおりだ。

マラソンの起源となる「マラトンの戦い」

さて、このマラソン。なぜ走る距離が42.195キロメートルという中途半端な距離となったのか。その答えを求めるには、マラソンの淵源となったエピソードを紹介しなければならない。つまりマラソンの起源として有名な「マラトンの戦い」である。

「マラトンの戦い」とは、紀元前490年9月、ギリシアのアッティカ半島東部のマラトンで、アテナイ・プラタイア連合軍がペルシア帝国の遠征軍を迎え撃ち、ギリシア側が勝利を収めた戦いのことをいう。

強敵のペルシア軍は、ギリシアの都・アテネの北東約40キロにあるマラトンに上陸したわけであるが、ただちに迎撃にでたアテネ軍と対侍する形になったという。当時、アテネ市内には、強大なペルシア帝国と和睦し、同盟を結ぶほうが有利と考え、ペルシア軍に内応する者が出るおそれがあった。

「われら勝てり」と告げて絶命

ペルシア軍の軍勢は2万人以上。対するアテナイ・プラタイア連合軍は1万5000人足らず。当然のこと、最前線においても融和論が検討されたが、将軍ミルティアデスの建議にしたがって、ペルシア軍との交戦をはじめた。

巧みな奇襲戦法により、長時間の激戦の末アテネ連合軍は勝利する。連合軍の戦死者は、200名足らずであったのに対し、ペルシア軍のそれは、7000人を超えたとされる。

この松陰のいう「忠義」と「功業」。いまの言葉に変えていえば、報酬を求めぬ「私心なき真心」と、功名心にとらわれた「政治的方便」ということになろう。そしてそれは大義に死を覚悟する革命家と、功名に生きる政治的人間との違いであった。

さて、この「マラトンの戦い」の勝利の報をもたらすため伝令となったエウクレスは完全武装のままアテネに向かって走りつづけ、戦況の趨勢を固唾を飲んで待っていた市民に「われら勝てり」と告げて絶命した。

彼が急いだのには理由がある。アテネではこのとき、抗戦派と降伏派とが争い、一触即発の大変な危機にあった。まさにエウクレスが自らの命を賭けて伝えた「われら勝てり」の勝利の一報がなければ、収拾のつかない大混乱も予想されたのである。

この故事に基づいて、1986年にアテネで開催された第1回近代オリンピックでは、マラトンの古戦場からアテネ市までの約42キロの長距離競走を行なった。これが現在のマラソンの由来である。

第1回オリンピックでも劇的な光景が

じつは第1回近代オリンピックにおいても、劇的な光景があったという。当時のギリシャは、経済的にも疲弊しきった暗い時代であったという。そのなかで開催されたオリンピックであったのだが、ギリシャ選手は大会初日から振るわない。そして迎えた最終日。注目のマラソンが行なわれた。

スタート直後からフランス、アメリカ、そして後半にはイギリス選手がトップに立つなどめまぐるしく順位が入れ替わったのだが、ゴールまであと10キロと迫ったところで、突然、ギリシャの若き選手が先頭に躍り出た。なんと彼は羊飼いであり、科学的、専門的なトレーニングは何ひとつしていないという無名の選手であった。

近代オリンピックにおいてもマラソンは大会の花といわれていた近代オリンピックにおいてもマラソンは大会の花といわれていた

トップのままゴールとなる競技場に彼の姿が現われるや、7万人もの大観衆が、全員総立ちとなって迎え、しかも感極まったギリシャの皇太子も貴賓席からフィールドに駆け下り、最後の200メートルを選手とともに並んで走り出すというおまけつき。

近代オリンピックの創設者クーベルタンも、この光景を生涯最大の感動として語っていったという。そして「スポーツの世界では精神の力が、一般に理解されている以上に大きな役割を果たすものであることを確信した」と綴った。

マラソンの起源もそうだが、第1回近代オリンピックから数々の劇的なシーンを演出してきたマラソンは、いまでも“大会の花”と呼ばれている。だからこそ日頃日の丸を振ったこともないような国民であろうと、オリンピックのマラソン中継時にはテレビの前に釘付けとなるのである。


掲載日:2010年2月22日

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