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成長企業チカラの源泉(59)不二精機-顧客の声反映、常に改良

 不二精機は、おにぎりやパスタ麺などの食品製造機械を製造する。国内のコンビニエンスストアが販売するおにぎりの8割は同社の成形機から生み出されるという。「手作りよりもおいしく」という社長の青木稔の理念と変化し続ける顧客の声を社内で共有する体制が開発の原動力となっている。

【食品製造機械】

 設立当初は、まんじゅうなどの「包あん機」を手がけていた。食品の素材を生かす技術に自信はあったが、他社製品と比べてユーザーの経験や勘に頼る部分があるという短所もあった。和菓子市場が衰退しつつある中、大手食品メーカーから弁当用おにぎり製造機を依頼されたのが転機となった。以後、製造ノウハウを積み重ねて主力製品に成長した。

 同社の開発力の源はコンビニエンスストアの存在にある。各チェーンは多様な商品開発を進め、同社への要求も多岐にわたる。おにぎりについては、固くなる点を炊飯時に空気を含ませることで改善した。また炊飯後の真空冷却により菌の繁殖を抑えて、鮮度を保つなど衛生面の工夫も開発の肝となっている。

 さらに季節や地域で流行が変わるコンビニと同様、同社の機械も米の性質に合わせ炊き具合を変えるなど「同じ機械でも常に改良する」(青木)。

【国境越える】

 1990年の長崎県島原半島の雲仙普賢岳の噴火を契機に災害派遣車「走るおむすびカー」を製作。阪神大震災で派遣した際、「温かい麺類が食べたい」との声が製麺機の開発のきっかけとなった。その後、製麺機は看板商品の一つとなり、4月の熊本地震のおりも派遣するなど災害支援でも実績を重ねる。

 製麺機は国境を越えて広がる。国内食品メーカーから外国製の製麺機は洗浄しづらいという声が出ていた。同社は機械を分解洗浄できる開発ノウハウを製麺機に生かした。04年には英国に現地法人を設立。パスタ製麺機などで販路を広げる。

 独自の視点で多様な製品を生み出してきた結果、特許技術は現在約120件に達する。現在、開発で力を注ぐのは省人化とロボット化。自動化が進んでいる食品製造の現場だが「まだ人手がかかっている」と青木はみる。機械が持つ能力を最大限生かし、さらなる可能性を切り開く。(敬称略、西部・高田圭介)

【企業プロフィル】

▽住所=福岡市博多区西月隈3の2の35▽社長=青木稔氏▽設立=62年(昭37)3月▽売上高=84億6000万円(15年12月期)

[2016年10月19日]

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