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中小企業ニュース


話題の書籍

書窓/プラネット会長・玉生弘昌氏「仕事に役立った『坂の上の雲』」

 大学卒業後、ライオン油脂(現ライオン)に入社した私は、通勤時間中に読んだ司馬遼太郎の本がきっかけで「これは面白い!」と読書にのめり込むようになった。人生で2000冊以上の本を読んだだろうか。今でも週に2―3冊の書籍を購入しては、通勤途中や会社の会長室で読んでいる。

 お勧めの本は、作家の中で私が一番好きな司馬遼太郎の長編歴史小説『坂の上の雲』だ。日露戦争で日本が勝利するプロセスにワクワクする。周到な準備、綿密な作戦、正確な読みの判断は仕事をする上でも学び生かせることが多い。

 最近読んで面白かった本は、渡邉格の『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』。筆者はマルクスの『資本論』を読んで、日本社会は英国の産業革命以降の悲惨な労働者の状態と変わらないと資本主義の問題に気付く。パン職人を志し修行したパン屋では、寝る間もなく働かされ悲惨な目に遭う。そこでパン屋として独立すると、自由主義経済社会の中で起業することの壁にぶつかり資本主義の矛盾を体感する。

 実は、私の息子も十数年間コックとしてレストランやホテルで修行を積み、筆者と同じ体験をした。安い給料で深夜までこき使われたそうだ。今は江の島にイタリア料理店を開きオーナーシェフとして独立している。もちろん息子にも1冊読んどけと渡したら、パラパラと読んだものの、本人はどうもパンの作り方にこだわっていたようだが。

 実業とも関連したタイトルが気になり手に取ったのが、芥川賞を受賞した村田沙耶香の『コンビニ人間』。コンビニエンスストアで働く女性主人公を通して、マニュアル通りにやることで社会に適合する人のあり方を暗に批判しているのかなと感じた。マニュアル通りの人生が幸せかというと、そうではない。何のためにこの世に生を受け、今いるのかというところから人生は始まると思う。自分の価値観や目的を持って動くのが人生だ。

【余滴/視野広く知識豊富】

 玉生会長が自社ホームページ(HP)で書評をつづっている「会長の読書」コーナー。紹介した本は80冊を突破した。社員にも常々「本を1000冊読め」と読書の大切さを説く。
自身でも本を執筆するなど、広い視野と豊富な知識は「面白そうな本だったら読む」という好奇心に導かれていた。(山下絵梨)

[2016年10月11日]

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