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成長企業チカラの源泉(58)エーツー-中古“オタクグッズ”販売

 ゲームやアニメ・アイドルグッズ、トレーディングカードなどの中古販売をネットや店舗で手がけるエーツー。買い取りから値付け、販売までを一貫して手掛け、扱うアイテム数は1000万点を超える。ネットオークションなどの個人間取引が普及する中、あえて自社で在庫を抱え店舗販売にも力を入れる。時代に逆行するようにも映る事業形態の裏には、経験に裏打ちされたノウハウやデータの蓄積、ITの活用がある。

【システムも商品】

 JR静岡駅を降りタクシーで10分ほど国道1号線を下ると、左手に倉庫然とした建物が現れる。約1000人が働く配送センターを兼ねた本社に、ネットや店舗で買い取ったグッズが全国から集まる。ここで商品在庫管理と買い取り・販売価格の設定が行われる。買い取り品は1日約7万アイテムに上る。

 エーツー社長の杉山綱重は「(自前の)プログラムがうちのノウハウの一つで、在庫回転率は業界平均よりはるかに高い」と胸を張る。商品情報や価格データを搭載した独自のクラウドPOSシステムを持つのも強みで、2014年12月から同システムを同業他社に販売している。

【秋葉原に進出】

 同社は4月に「駿河屋 秋葉原店 アニメ・ホビー館」と「駿河屋 秋葉原店 ゲーム館」の二つを同時に開店し東京に橋頭堡(きょうとうほ)を築いた。10月1日には3店目となる秋葉原駅前店も新設した。都市部に出店した狙いについて杉山は「一番は人材の確保。秋葉原で求人をかけるとあっという間に、100人、200人の応募が来る」と語る。

 今後、東北や関西など主要都市に出店する計画で、ネットだけでなく「リアルでも欲しいものがすぐ手に入る」(杉山)という販路の確立を目指す。既存店を除く店舗は「駿河屋」に屋号を統一。リアル店舗の出店とネット通販事業の両輪で動く。リアル店舗はホビー商材を中心に商品をそろえる。

 エーツーは在庫を可視化し常時回転率を確認することで、仕入れや値付けの適正化を図ってきた。特にフィギュア、トレーディングカード、がん具などホビー部門の取り扱いの多さを売りにしている。

 ゲームやアニメ、アイドルなどを愛好する"オタク市場"では駿河屋で名の通る同社だが、地元ではタクシーの運転手に社名を告げても聞き返された。杉山は「静岡市の中で誰もが知っている魅力ある会社にしたい」と郷土への思いは熱い。(敬称略、宮里秀司)

【企業プロフィル】

▽住所=静岡市駿河区丸子新田317の1▽社長=杉山綱重氏▽設立=97年(平9)1月▽売上高=176億円(16年8月期)

[2016年10月 4日]

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