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成長企業チカラの源泉(56)フロイント産業-製薬工程のハード・ソフト網羅

 フロイント産業は医薬品会社向け造粒・コーティング装置や、医薬品添加剤、食品品質保持剤などの研究開発・製造販売を行う。1964年の設立当初から機械と製造過程で使う化成品の二つを手がけ、世界でも珍しいこの企業形態が競争力の源泉だ。

【超ニッチ】

 社長の伏島巖は「分野がニッチ中のニッチである点、ハード(機械装置)とソフト(製剤技術)を併せ持つ点が当社の強み」と強調する。

 同社製装置は原薬を粉砕・分級する機械、粉末から粒をつくる造粒機、乾燥機、コーティング機、錠剤印刷機など極めてニッチな分野だ。ただ製薬工程をほぼ網羅し、この分野で約300件の知的財産権を持ち、大手機械メーカーでもなかなか入ってこれない。

 また、装置だけでなくソフトも1社で提供できるため、製薬会社は主成分さえあれば即座に製造環境を手に入れられる。装置の最大の強みは、極めて高い真球度を持つ球形顆粒(かりゅう)に加工できる点だ。コーティング剤の粒子を真球にすると、表面積が広がり、有効成分が徐々に溶けて効果が長持ちする。この結果、造粒・コーティング装置は国内シェア約70%、世界でも第3位と高い競争力を誇る。

 最近では球状顆粒の大きさを300マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下にして、水なしでも飲める口腔(こうくう)内崩壊錠向けの添加剤も開発した。「真球の形に加工できるという強みは、薬以外にいくらでも応用がきく」と伏島。自動車用リチウムイオン電池向け材料など他分野への応用についても着手している。

 海外展開にも意欲的だ。66年から米国代理店を務め、その後に現地生産を始めたベクター(アイオワ州)を97年に買収し、子会社化。15年1月には工場建屋を1・6倍に拡張した。欧州では14年にイタリア・ミラノに販売・テスト拠点を開設。欧米で急増するジェネリック(後発)医薬品メーカーへの対応を整えた。

 今後は東南アジア地域での拠点開設もにらみ、16年2月期に29%だった海外売上高比率を、40%に引き上げる目標を掲げている。

【ずっと黒字】

 創立以来、黒字経営を続けてきた同社。創業者で会長の伏島靖豊は50周年を区切りとして名誉会長に退いた。「会長が引退し、ジェネリック医薬品の追い風が強まる今後が勝負だ」と伏島は力を込める。

(敬称略、高橋沙世子)

【企業プロフィル】

▽社長=伏島巖氏▽住所=東京都新宿区西新宿6の25の13フロイントビル2階▽設立=64年(昭39)4月▽売上高=190億2700万円(16年2月期)

[2016年9月13日]

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