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著者登場/土田浩氏『日銀から見た埼玉経済』(埼玉新聞社)

 ―埼玉新聞に約4年間連載したコラム「日銀レポート・さいたま経済探訪」をまとめました。

 「日銀のさくらレポートなどデータ分析や理論的な記述以外にも幅広い話題を盛り込んだ。例えば自転車レースの『ツール・ド・フランスさいたま』が行われるなど、"スポーツ都市"としてのさいたま市の新たな一面を取り上げた。もともと埼玉県は広い平地に恵まれて自転車保有率は全国1位、さらに自転車出荷台数も1位という自転車王国でもある。大会関係者によると観客動員数は30万人、経済効果は47億円に上る。著書にはそうした県内各地を巡った経験や意外な姿を踏まえて『埼玉経済』を示した」

―観光資源が乏しいと言われる中で、新たな可能性も紹介しています。

 「近年は旅行目的の多様化やメリハリ消費、クチコミといった潮流を背景に、人を呼び込む力が増している。アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の舞台となった秩父市は、アニメにちなんだお祭りを開催し、アニメに使用された場所やキャラクターの紹介、ファンを狙った観光振興につなげている。同じく川越市では、アニメ『神様はじめました』の声優を集め、コンサートやトークショーなど開き、女性観光客が多く集まった。現代は意外なところに観光を誘引する要素が秘められており、『一生に1度』ではなく、リピーターやコアなファンの心をつかむようなコンテンツ作りがカギを握る」

―全国的に見て埼玉の強みは。

 「全国展開する企業の多くが、埼玉県に新たな事業拠点を持ちたいと考えている。特に資本金3000万円以上の中堅規模の企業については増加企業数は全国トップ。首都圏にあって海に面していないため津波の心配がなく、事業継続計画(BCP)対策として選ばれているほか、1都6県に囲まれた市場など地理的優位性がある。すでに首都圏中央連絡自動車道(圏央道)は県内で全線開通しているほか、開業した北海道・北陸新幹線など交通網も魅力的だ」

―地方創生に言及しています。

 「グローバル化や市場経済化が進行しようとも、地域を舞台にした経済活動のウエートは引き続き大きく、地域経済とは、地域社会やその地域の生活者感覚と一体で議論すべきだ。埼玉県には都市と地方の両方の側面があり、明確な答えを持ち合わせているわけではないが、議論の材料を提供することを心掛けた」

―タイトルの『日銀から見た埼玉経済』に込めた思いは。

 「日銀は国内に32支店12事務所を持つが、埼玉県は長く東京の本店が管轄していた。5年前に専担を置き、私自身が調査担当者として、日銀をもっと身近に感じてもらえるよう、新規開拓の気持ちで企業訪問や経済団体と意見交換してきた。本を通して埼玉の潜在能力を伝え、県民の方々に誇りと自信を持ってほしいと考えた」

 「基本的に各節が一話完結の構成となっており、柔らかい内容も多い。熊谷市に焦点を当てた『うちわ祭りに見た地域の結束力』では関東一の祇園として知られる地域の歴史や郷土愛を伝えている。興味があるところから自由気ままに読んでほしい」(渡辺光太)

◇土田浩氏(つちだ・ひろし) ぶぎん地域経済研究所専務

82年(昭57)東大経卒、日銀入行。名古屋支店営業課長や大阪支店文書課長、総務人事局人材開発課長などを経て、12年から調査統計局調査主幹として埼玉県を担当した。東京都出身、57歳。

[2016年9月 6日]

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