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経営!一歩前へ!


目当てをもち、決意を繰り返すこと

朝型人間の奥義

元来朝型にできている人間の身体。本来のあり方にしたがえば仕事の能率もアップします。問題となっているワークライフバランスの解消にも一役買ってくれそうです。

起きる時間が遅くなったのに減っている睡眠時間

「早起きは三文の得」とは、大昔からいわれていることで、みなさんもご両親や祖父母から子供の頃に聞かされた言葉でしょうね。

最近はどうですか。前日まで、頑張って仕事をされて、自宅にも仕事を持ち帰ったり、そうでなくとも家事や家族のこと、趣味で時間をとられたりで、就寝が遅くなり、翌朝はぎりぎりまで床に入っているという方もおられるでしょう。

文部科学省の旗振りもあって、2006年に「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が発足しました。そこで実践面で先導的な役割を果されている税所弘(さいしょひろし)さんが書かれた『朝型人間の奥義』(講談社+α新書)によると、20代から60代の働く世代の起床時間、これを「標準起床時間」というそうですが、1960年の午前6時から2000年には午前6時30分へ、30分遅くなったそうです。一方、同じ時期の平日に於ける平均睡眠時間は、8時間31分から8時間9分へと、つまり22分間減っています。

税所さんによると、起床が遅くなったり睡眠時間が減ったりという問題は、単なる時間のズレや量的な問題だけでなく、睡眠の質に関わってきて正しいサイクルで眠れず、疲労が蓄積したり脳機能の回復がはかられなかったりといったことにつながり、うつ病などの精神的な病理に発展する条件を生み出すことを論証されています。

もともと人間には"朝型"が相応しい

うつ病は、ストレスの多い職業や長時間勤務になりがちな職場で多くなっていることが指摘されています。いまやメンタルヘルスが職場環境整備の重要課題となっていますが、うつ病には睡眠の質と量が大きく関わっていることも明らかです。職場での環境整備、ストレスのない関係づくりや無駄な残業がない仕事サイクルの確立とともに個人の生活サイクルのあり方も見直していく必要があるのではないでしょうか。

その面で、先にあげた本は大変に参考になります。税所さんは、「早起き」を基本とした生活建て直しのなかで自律神経失調症やうつ病の克服に医師らとともに取り組まれていますが、その内容はごく自然な摂理にかなった当たり前のものの積み重ねです。

まず取り組みの前提として、そもそも人間の生き方は"朝型"が根源であり、相応しいものだと認識するところから始まります。動物の睡眠には種類があり、2時間眠って3時間活動するようなパターンを繰り返すネコ科のようなものがある一方、暗い日没時にまとめて睡眠をとる人間のようなあり方があります。

人間は、その生理として暗くなったら眠り、明るくなったら活動し始めるというはたらきが組み込まれており、実際、もっとも活動的な条件が体内に整うのは体温が最も高くなる午後2時頃です。

この条件を効率的に生かすには、理想的には午前5時くらい、少なくとも午前6時には起床したほうがよいということです。人間の体は、もともと"朝型"にできているのですね。

「そんな早くにきちんと起きるなんて、気が遠くなる」という人はいませんか? しかし、早起きの効用は仕事の能率アップに限られず、体調面でも血圧調整を行なうカテコールアミンのような分泌物が適度に生まれるようになるなど、疲労回復や成人病予防にも大変有効だそうです。ぜひ、"朝型"人間になっていきたいですね。

北海道札幌の豊平川ごしに石狩平野にふりそそぐ美しい朝日はまるで御来光。早起きはとくです

"朝型人間"になるコツ=目当てをもち、決意を繰り返すこと

早起きが体によくて、仕事の効率を上げることがわかっていても、なかなかできないという話をよく聞きますね。どうしたら、"朝型人間"になれるのでしょうか。

税所さんが著書であげていることをかいつまむと、次のようなことがいえると思います。

まず、自分にとって早起きをすることの目当てを持つこと。
これは、朝の散歩やダイエットのための体操をしようということでもいいですし、なかなか読みたくても時間が作れず読破できなかった本を読む時間を30分確保するためでもいいでしょう。お子さんにもよい習慣をつけるため、一緒にキャッチボールをするということもよいでしょう。個人生活に何か好ましい要素をプラスするということがカギのようです。

そして、これをやるための決意。これが漠然としたものでなくて、自分に対してでも、家族に対してでもよいのですが、「これから自分は、早起きする」と決意表明することが望ましいそうです。ただし、はじめから過大な目標を持たないことが大事です。最初は「週のうち、1日だけ午前6時に起きる」とか、「今週は、通しで1週間、午前6時に起きる」ということでいいのです。

もし、決意が崩れても、あまり気にしない。税所さんによれば、何度も失敗しながらやることが定着する上で大事だそうです。そして、10日できれば1カ月、そして100日へと持っていけば、着実に自分の生活が変わっていくのを実感できるといいます。

さらに付け加えるなら、こうした早起きの習慣化に取り組む中で、静かな気持ちで内省、仏教の言葉でいえば内観することが精神の安定と向上に大きなプラスになります。自分の生活史をたどる、仕事の流れを振り返り今後の見通しを洞察するなど、落ち着いた気持ちで考えれば、一日の生活に充実を加える要素になるのは明らかです。

こうした取り組みを手帳に感想を加えて記録していくこと。そうして、自分を変えていく自信を積み重ねることが、ひいては事業の発展にもつながるのではないでしょうか。

みなさんひとりひとりが心身ともに健康で充実した生活をつかんでいくこと、それが会社発展の基礎であると思います。お互いの生活がそうありたい、これを考えるきっかけとなった『朝型人間の奥義』の実践が広まることを期待しています。


掲載日:2010年8月30日

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