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経営!一歩前へ!


栄枯盛衰の原因

創業の心を忘れたとき企業の腐敗がはじまる

たとえ知名度があろうとも、創業の心を忘れたとき企業は道を踏みはずす。

創業の心を後継者が忘れる

「創業は易く、守成は難し」という言葉がある。新たに事業を起こすよりも、事業を維持、発展させることのほうがむずかしいという意だ。中国の史書『十八史略』のなかにあり、唐時代の太宗の問いに答えた臣下の言といわれる。

そもそも「創業」も「守成」も、どちらも簡単なわけがない。とすれば、なぜあえて「守成」、つまり発展しつづけることのほうがむずかしいというのであろうか。それはいつしか「創業」の心を後継者が忘れてしまうからである。

唐の国が興隆から衰亡と向かう分かれ道は、玄宗皇帝時代に起きた反乱にあったとされる。いつの時代にも大小の乱はあるものだが、興隆の時にはむしろ、それらさえ国を強くする方向に動く。これに対して玄宗皇帝時代の乱が致命的な打撃になるまで広がった背景には、唐の政治が草創の息吹を失っていたという事実があった。

そこには実力主義ではなく情実主義、賞罰主義でなく無責任主義が蔓延していたのだ。情実主義は甘えの温床となり、発展への厳しい姿勢を腐敗させてしまう。無責任となり自ら律することを忘れたときには、堕落がはじまることはいうまでもない。

栄枯盛衰の原因は人の心に

要領よく立ち回った官僚たちだけが、いい思いをする。これでは誰も懸命に働こうという気力はなくなる。皆、国の繁栄に尽くすよりも、国から何を得るかだけを考えるようになっていた。「全員が創業者」という精神とは、まったく逆の姿であった。

栄枯盛衰は世の常である。その原因はさまざまにあろう。しかしやはりその根本は、人間の精神であり、心にある。玄宗皇帝のように、創業の心を忘れたリーダーに率いられた組織は、結局は衰退していくのである。

1990年代に東ヨーロッパの社会主義諸国が次々と民主化された。これなどもその本質は、本来は人々の社会主義であったものが、利己的な官僚主義に毒され、いつしか人々を抑圧するものになってしまったことにあるといわれている。

官僚主義は組織が大きくなり、中央集権的となった結果、血液の循環が悪い不健康な体のようになる。第一線の消費者、社員の声が届かなくなり、さらにその声を抑えるようになっては、リーダーの心が完全に離れてしまうのは当たり前だろう。

消費者は企業の今日についていく

その意味でリーダーが何を見ても、何があっても、自分には関係ないと、鈍感に構え、他を批判しているだけでは、そのこと自体がすでに権威の虜となり、自分を見失っている証拠といえよう。

有名なイソップ童話に「神像を運ぶロバ」という話がある。主人がロバの背に神像を乗せて、町に行った。通行人が皆、ひれ伏して拝む。いつしかロバは、自分が尊敬されていると思い上がり、前に進むのをやめてしまった。ロバの考えを見抜いた主人は「いい加減にしろ。誰がお前など拝むものか」と棒でひっぱたいたという話である。

ともすれば人は、肩書きや名声に皆がついてくることを忘れ、自分の力が評価されていると錯覚しがちだ。同様に企業も先人が築いた信用にあぐらをかき、努力を怠る。消費者は今日までの企業の姿についていくのであって、明日についていくのではない。

創業の心を忘れ、今日を上手に生きようとする、ただの官僚主義の組織になった企業は、結局瓦解し、消費者に背を向けられていくのである。


掲載日:2010年4月12日

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