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出世と脳には関係がある!? 35歳を過ぎたら脳を鍛えよう

「場所法」で記憶力アップ

近年、話題となっている脳年齢チェック。このブームの仕掛け人でもあり、世界的な脳機能の最高権威と称される久保田競氏(京都大学名誉教授)は、働き盛りの30代後半〜60代の世代がもっとも脳を意図して鍛えるべきだという。その訓練法をいくつか紹介する。

35歳をすぎた頃から次第に脳や体の働きが衰え、物覚えや記憶力が低下する。仕事においても、営業先の人の名前を忘れ失敗した覚えのある人も少なくないだろう。こういう「記憶力の低下」を改善するには、以下の方法が有効だ。

モノを覚えるさいに、ある場所へ行く道順をまずイメージし、頭の中でその各ポイントに順番に覚えたいモノを置いていく。これを「場所法」という。たとえば結婚式の長いスピーチのさいに、話の順序を覚えておきたいとする。その場合、会社から家に着くまでに乗る電車の各駅に空想のなかでモノを置いていけばよい。

例を挙げると、結婚指輪の話(渋谷のハチ公に指輪をはめる)→三つの袋の話(原宿の竹下通りに三つの袋を置く)→古時計の話(古時計を代々木の競技場に置く)と覚えていく。記憶したいものを置く場所は、駅でなくとも、額や目、鼻など体の部位でもよいだろう。

この「場所法」を続けることによって脳の性能自体が向上し、よりたくさんの物事を正しい順序で覚えられるようになる。実践する人としない人では、高齢になる頃までに、脳力に差が出るとまでいわれているのだ。

ほかには、その日に出会った人の名前を帰宅後に思い出して全部書き出す、おとといの晩御飯はなんだったか思い出して昨夜の晩御飯と比較する、などといった練習が有効だ。これらの練習を普段の生活のなかに積極的に取り入れることが大切だ。

ヒトの脳の働きはちょっとした工夫で改善できる(写真はイメージであり、本文とは関係ありません)

リーダーシップの発揮が脳を若返らせる!

30代後半〜60代の世代は、職場や家庭、地域コミュニティなどの場において、リーダーシップをとる人たちが多い。リーダーシップの発揮は、脳には非常によいという。人の上にたち、まわりと交流しながら指導するというのは、前頭前野をよく働かせる行為なのだ。

この世代になると、徹夜をくりかえして仕事をするという無理がきかなくなる。こういった仕事は若い世代にまかせ、自分は部下を指導して脳の働きをよくするというのが、理想の生き方なのだ。このように出世と脳には深い関係がある。

また、転職も脳を活性化させるという。なぜならば、新たなチャレンジや学習は、日頃使っていない脳を刺激するからだ。転職は勇気と気力のいる行為だが、転職に伴うリスクと、いざ高齢になったときにボケてしまうリスクを天秤にかけてみるのも、ひとつの手かもしれない。

目次

20代の頃は徹夜や長時間労働もいとわず、がむしゃらに働いた。しかし30代も半ばになると、心身ともに無理がきかなくなって……。これは年齢のせいというよりも、脳の機能が低下していることが原因だという。しかし、訓練を行なえば改善するというのだ。

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