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「敬語に自信がない」30代男性で5割超 あなたの敬語も間違いだらけ!?

間違いだらけのビジネス敬語

まずは以下の例文を読んでいただきたい。
 (1)講演会の資料は、会場の入口で係の者からいただいてください
 (2)いえ、とんでもございません
 (3)ちょっとお尋ねしたいのですが
 (4)こちらにお見えいただけないでしょうか
 (5)当店ではお求めやすい品を各種取りそろえて、お客様のご来店をお待ちしております
 これらはすべて、目上の人やお客に対して間違った敬語を用いたフレーズである。日常で同じ使い方をしていることにいま気づいて、ハッとした人も少なくないのではないだろうか。

よくある間違い「いただいてください」

『いただく』は、目上の人から何かをもらうときに用いる謙譲語である。(1)のように、自社のお客に対して使用する場合は、「お受け取りください」もしくは「受け取ってください」が正しい。(2)の「いえ、とんでもございません」。オフィスの誰かが電話口のお客に対して、この言葉を発していた記憶はないだろうか。『とんでもない』の否定語は『とんでもなくない』となるが、発音しにくいため『とんでもないことでございます』というのが正しい言い方となる。ビジネスの場だけでなく、日常でもよく耳にする間違った使用例だ。

(3)「ちょっとお尋ねしたいのですが」。これでは、自分に尊敬語を用いることになってしまう。『聞く』の謙譲語は『お伺いする』なので、ここでは「少々」という言い回しをして「少々お伺いしたいのですが」が最適だといえる。

(4)の「こちらにお見えになられますか」は、まったくの誤りとはいえない。しかし「こちらにお見えになりますか」で十分だ。『お見えになる』で、すでに尊敬語なので、これにさらに尊敬の助動詞『れる』を加えると、二重敬語になってしまう。ほかに「いらっしゃいますか」「おいでになりますか」などでもよい。また、似た間違いで相手に来てほしい場合に「お見えいただく」と使用する人もいるが、そのような言葉もないので注意しよう。

(5)は、どこが間違いかおわかりだろうか。『お求めやすい』ではなく、『お求めになりやすい』が標準的である。『お求めやすい品』は、『お書きやすいペン』『お読みやすい本』という言い方が明らかにおかしく感じられるように、一般的でない。しかし最近ではしばしば耳にする言葉であり、まったくの間違いとは言いにくい。

また、似た例で「お手ごろ価格でお求めできます」といった表現も、尊敬表現『お求めになる』の可能形『お求めになれる』に『ます』を付けて、「お求めになれます」と正すのが一般的だ。

正しい敬語は、コミュニケーションを円滑にする。とくに、お客や上司、同僚などいろいろな立場の人と関わり、相手を尊重し、敬意を払うことにより人間関係を調和させることが重要なビジネスの場においてはなおさらだ。先述の例以外にも、間違いやすい、あるいは間違いと気づかずに使用している敬語は多々あるので、日ごろ使用している敬語を見直してみよう。

目次

平成17年文化庁が行なった「国語に関する世論調査」によると、「正しい敬語を使っているか自信がない」のは、30代男性と20〜40代女性で5割を超えるという。20代では、男女の4割前後が「正しい敬語の使い方が分からない」と答えた。頭でわかっていても、いざというときに限って間違った使い方をしてしまうのが敬語の怖さ。ここでは、自身の敬語が正しいかどうか振り返ってみよう。

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