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大学編

NO.169
2.2 染色 2.2.1 染色
研究者名 梶原 完爾
所属 大妻女子大学 家政学部 被服学科 教授
研究テーマ 染料の繊維固着機構のナノスケール解析
概要(文献3)

染料の繊維固着機構のナノスケール解析

研究目的

染料は水に溶ける必要があるが、布吊に一旦染着すれば水に溶けてはいけないという矛盾した性質を持っことが要求される。これまで経験的に、天然染料に始まり様々な染料が開発されてきたが、一体染料がどのように布吊に染着しているのか、またその状態は染料の種類によりどのように違うのかは分かっていない。これまで経験的にしか分かっていなかった染着状態による堅牢度(洗濯堅牢度、日光堅牢度)の差、彩度・明度・色相の変化を解明し、より効率的な(環境に優しい)、染色効果の良い染色法を開発するためには、染色機構をナノスケールレベルで理解し染色効果の良い染料を分子設計する指針を作成することが重要な課題である。その指針作成のために染色の分子機構を理解することを本プロジェクトの第1目的とする。


一年間の研究内容と成果

本研究ではエコロジーを意識した素材としてポリ乳酸繊維の染色性が濃度・温度によってどのように影響されるかを調べた。ポリ乳酸繊維100%を3種類の分散染料で60℃、80℃、90℃の3種類の温度で15分染色した。染色した布は測色器を使用して、各温度・濃度条件で比較した。染色濃度の違いによる比較では、染色濃度の増加による明度には大きな変化はなく、彩度については一つの染料のみ上昇した。また温度効果については高い温度での染色になるほど明度が下がり(濃色化)、彩度は上昇(鮮明化)した。洗濯堅牢度試験では変退色・汚染色ともに4-5級・5級であり、実用的に問題ないことがわかった。このことよりポリ乳酸繊維は淡いパステル調の染色に向き、低温染色可能であること、しかしPET用に開発された染料では濃色には染まらないために専用分散染料の開発が必要であることがわかった。



キーワード 染着機構