メニューページへ
はじめに
調査の目的
事業概要
研究開発調査事業委員会委員名簿
調査実施スケジュール
データベース
研究テーマの分類
大学編
引用文献
大学編・研究テーマ別索引
大学編・研究者名50音順索引
大学別50音順索引
大学編・検索(PDFファイル)
公設研究機関・試験場編
公設研究機関一覧
公設研究機関別索引
公設研究機関・研究テーマ別索引
公設研究機関編・検索(PDFファイル)
公設試験場一覧
公設試験場別索引
公設試験場編・研究テーマ別索引
公設試験場編・検索(PDFファイル)
検索の手順

大学編

NO.137
1.2 繊維製造 1.2.2 バイオファイバー
研究者名 中垣 雅雄
所属 信州大学 繊維学部 応用生物科学科 蚕遺伝疫学 教授
研究テーマ 新規バイオファイバーの産生・蚕に蜘蛛の糸を吐かせる研究
概要(文献3)

蚕に蜘蛛の糸を吐かせる研究

マイクロシルクパウダーをヴィスコースレーヨンにより包含した繊維 蚕に蜘蛛の糸を吐かせる セルロースゲル
マイクロシルクパウダーをヴィスコースレーヨンにより包含した繊維 蚕に蜘蛛の糸を吐かせる セルロースゲル


研究目的

蚕に蜘蛛糸を吐かせること。蜘蛛糸は、魅力的な繊維であるのに、量産が難しく利用されていない。量産出来ない主な理由は、蜘蛛が肉食でも生きた餌しか食べず、共食いするので、大量飼育が困難なためである。また、1匹から連続して採れる蜘蛛糸の量は多くなく、どの蜘蛛糸を出糸するかは蜘蛛の都合によるので、特定の糸だけの量産が難しいためである。ところで、蜘蛛や蚕は、室温で省エネ的に繊維を作る。即ち、蜘蛛や蚕の体内の液状絹タンパク質が体外に排出されるとき、引張り応力により不可逆的に不溶性固体のシルクに変わる。蚕に蜘蛛の糸を吐かせると、人為的な糸引き操作が不要になる。この研究の目的は、蚕に蜘蛛糸を吐かせることである。



一年間の研究内容と成果

蜘蛛糸には、数種類の糸がある。横糸の遺伝子が組込まれた不完全piggy Bacを蚕のゲノムDNAに転移させると、転移した横糸遺伝子が発現し、発現した横糸タンパク質が繭中に含まれることを確認した。しかし、横糸タンパク質の含量が繭タンパク質の1〜2%程しか含まれていなかった。そこで本年度は、この含有比率の向上に挑戦し、繭中の横糸タンパク質含量を10%程度まで増やすことに成功した。また、これまで報告の例がなかった卵のう糸の遺伝子構造を明らかにし、この遺伝子を蚕のゲノムDNAへ転移する実験を行いつつある。

キーワード 昆虫分子生物学, 昆虫遺伝学, 昆虫病理学, 昆虫発生学, 昆虫利用学