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大学編

NO.136
1.2 繊維製造 1.2.2 バイオファイバー
研究者名 金勝 廉介
所属 信州大学 繊維学部 応用生物科学科 蚕機能生理学 助教授
研究テーマ 新規バイオファイバーの産生・シルクフィブロイン−セルロース複合再生繊維の実用性能
概要(文献3)

シルクフィブロイン−セルロース複合再生繊維の実用性能

繊維コーティングに用いるフィロイン微粉末の作成

セルロース繊維とシルクタンパク質の複合化を目指して、様々な方面から研究を行っている。溶液状態のフィブロインをバインダーとして用い、粉砕シルク微粉末(シルクパウダー)を繊維にコーティングすることは、最も現実性の高い繊維のシルク改質法と思われる。しかし、丈夫なシルクを粉末にすることは、想像以上に多くのエネルギーと時間を要する。濃厚塩溶液で可溶化したシルクフィブロインを親水性有機溶媒で処理して作るフィブロイン粉末(Zhang 2005)は、繭糸フィブロインと同等の結晶化度を持つサブミクロンレベルの真珠状粉末であること、水に極めて良く分散するという特徴が強調されている。各種のフィブロイン材料から微細粉末の作成を試みた。



一年間の研究内容と成果

・通常の熱乾繭とマルセル石鹸加熱精練法を施した繭糸フィプロインからは、ある程度細かい粉末が得られた。とくに溶媒としてアセトンを用いると4μm程度の粒径が得られた。しかし、さまざまな条件を試みたにもかかわらず、Zhang 2005が主張する「真球状のサブミクロンレベルの微粉末」は再現できなかった。

・非乾熱繭を酵素精練した繭糸や、絹糸腺から直接採取した液状フィプロインは分子の損傷が少なく、高い生物活性を有すると言われるが、これらからの微粉末化は実現できなかった。これも、フィプロイン原料の品位を問わないと断定したZhang2005の主張とは相いれない。

・フィプロィン溶液を滴下する有機溶媒を超音波洗浄機で振とうしながら混合を行うと、分子損傷の少ないフィプロイン試料でも粗粉末化することができた。抗菌性を測定したところ、非加熱繭酵素精練繭糸から作成した粉末試料が黄色ブドウ状球菌に対して最も高い抗菌活性を示した。

キーワード 家蚕生理学