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公設試験場編

機関名
グループ名
(18-1) 滋賀県東北部工業技術センター
研究テーマ
(分類)
高分子量セリシンを利用した製品開発
(2 テキスタイル 2.3 機能加工 2.3.2 その他の加工)
研究者名  
概要
1.セリシン100%フィルム(膜)
図1 高分子量セリシン100%フィルム

図1 高分子量セリシン100%フィルム
加水分解により低分子量化された水溶性セリシンは、ブレンドや架橋などによる耐水性付与が必要となるが、高分子量セリシンを用いることにより耐水性を持つセリシン100%フィルムを作ることができる。(図1)。高分子量セリシンフィルムは、体温付近の40℃程度の温水中ではほとんど溶出しない。 このように、セリシン単体で耐水性や実用的な機械物性を有する固体フィルムやゲル膜が得られれば、医用材料や美容材料分野での用途が期待できる。

2.PVAブレンド材料(フィルム・膜・プラスチック)
図2 PVA/Sericin複合プラスチック

図2 PVA/Sericin複合プラスチック
セリシンを他の材料とブレンド(複合)することにより、様々な機能性材料としての用途が拡大される。われわれは、信州大学繊維学部との連携により、主にポリビニルアルコール(PVA)とのブレンドに取り組んでいる。 セリシンにPVAを数%ブレンドしたり2層フィルム化することにより、乾燥環境下での機械物が向上する。逆に、PVAにセリシンやフィブロインを数%ブレンドした膜は、機械物性の増加や良好な細胞像付着性を示すことから、将来的には人工皮膚など高度な医用材料として期待ができる。また、溶融成形を行うことで土中分解性を有するプラスチックが得られる(図2)。

3.繊維加工
図3 セリシン定着肌着
図3 セリシン定着肌着
繊維(肌着)は人体に密接する工業製品であり、セリシンを繊維に定着させることは有効な利用方法の一つである。図3は肌着の半身のみに加工を行い、酸性染料で染色をした写真であり、洗濯後もセリシンが定着している様子を示す。加水分解により分子量が12万程度に低下したセリシン水溶液を用いた場合、洗濯5回程度でほぼ全てが脱落していることから、高分子量セリシンは強固に繊維に定着していることがわかる。
キーワード セリシン