J-Net21レポート

02.事業の拡大は「出会い」から
   〜日本最大級のマッチングイベント〜

「就活」になぞらえた「婚活」という言葉が流行るこのご時世。
  「婚活」のもっとも重要な点は「出会いの場を増やす」ことだとか。「人と出会うこと」が難しいのは、企業も同じ。よいお取引が成就するには、何はともあれ、出会わなければ話になりません。
  インターネットがひろがって、世界もグローバル化して、販路は拡大したかのように見える。いや、確実に、販路や市場は拡大した。でも、出会ってこそ、知ってもらってはじめて「販路」にのるであって、逆に、ここまで情報過多になってしまうと、本来届いて欲しい人のもとに情報は届きにくくなっている。実は「出会うこと」が難しくなってきている。
  じゃあ、どうしたらいいの? ここに「秘策」があります。
  それが中小機構の「マッチングイベント」(※1)。ここでの「マッチング」とは出会うこと。まさに、「出会いの場」を提供するイベントなのです。

関連情報

※1 中小機構のマッチングイベントには、
 ・ 中小企業総合展
 ・ ベンチャーフェアJapan
 ・ ベンチャープラザ(R)などがあります。
詳しくは、中小機構「ベンチャー支援 マッチング・イベント」のページをご覧ください。

なぜ「マッチング」なのか?

さて、ここで疑問。イベントの多くは、自社製品のすばらしさを「知ってもらう」つまり、「出会う」ことが目的。だから、わざわざ「マッチング」と銘を打つのはなぜなんだと。

それは、このイベントに参加する企業の成長ステージに関係している。というのは、一般的な「イベント」というのは、完成した製品の展示会。つまり、製品が完成していなければ、そして、それなりの基盤のある企業しか出展しても競い合えないのが現状。

でも、「認知度の向上」というのは、むしろ、創業したてや、開発途中の企業のほうがより重要度が高い。未完成であっても、こういう事業を手掛けているんだ!ということが認知されることによって、新たな事業化の話がすすむこともある。予想外のところから、ビジネスの将来性が見出されて、資金提供に結びつくこともある。 だから、こうした成長ステージにある企業でも「認知度向上」、すなわち「出会うこと」の効果が得られるイベントということで「マッチング」が強調されているのです。

「ベンチャーフェア Japan 2009」の会場風景

「ベンチャーフェア Japan 2009」の会場風景

ここで、「出会い」=「マッチング」といっても、「誰に出会うのか」はいろいろある。例えば、新たな販路先・事業パートナーとの出会いを目的にしているのであれば、「ベンチャーフェアJapan」と「中小企業総合展」がオススメです。

ちなみに、「ベンチャーフェア」は、創業前、あるいは、創業後15年以内の、いわゆるアーリーステージにある企業が出展するイベント。「中小企業総合展」は、製品も企業も成長期にあるけれど、一般のイベントに出るにはまだちょっと早いかなという企業向けのイベント。

「安くて効果が高い」イベント

さて、この2つのイベントの特長を一言でいえば、「コストが安く、効果が高い」ということ。どのくらい安いのかというと、出展料は1小間、52,500円。出展の際には、備品等も必要なのですが、基本のモデルケース(※2)で、備品をリースした場合、だいたい3日間で15万円(電気代を除く)。合わせて20万円強。イベント会場が、東京国際フォーラムや東京ビッグサイト(※3)であることを考えると実に破格。しかも、これは次回詳しく説明いたしますが、出展にあたっての事前の支援も充実していて、「展示会での効果的な展示手法」といったようなセミナーの受講(※4)も受けられます。

余談ですが、こうした創業したてや、製品開発途中の企業が出展できるイベントというのは、そう数はない。イベントそれ自体が、事業だから、儲からなくてはならず、となると必然的に出展できる企業が限られてしまうから。その点で、出展料も含め、低コストで出展できるのは、まさに、公的支援機関だからできること。

そして、その効果といえば、「ベンチャーフェア」と「中小企業総合展」で、「新たなパートナーとなりうる企業との出会いがあった」と回答した割合は、

  • ベンチャーフェアにおいては、約80パーセント(※5)
  • 中小企業総合展にいたっては、約90パーセント(※6)

各イベントの出展企業数は、ベンチャーフェアが約200社、中小企業総合展(東京)が約530社。出会いの要素として大きいイベントの集客力については、ベンチャーフェアが、「29,938人」、中小企業総合展が「34,744人」(※7)と圧倒的。

「中小企業総合展 2009 in Kansai」の様子

「中小企業総合展 2009 in Kansai」の様子

しかも、何と言っても、中小企業のイベントとしては、日本最大級なので、イベント自体の認知度、評価ともに高い。マスコミの取材も多く、ベンチャーフェアでは、約120件、中小企業総合展では、約300件の取材実績があるのです。

と数字をみただけでも、何となく、規模の大きさと効果のほどは理解していただけたのではないかと思うのですが、このイベントに関しては、次回に詳しくご説明することとして・・・
  実は、「ベンチャーフェア」と「中小企業総合展」だけが、中小機構のマッチング・イベントではないのです。これらが、主に「販路開拓」のための出会いなら、「資金調達」を主たる目的にしたイベントもあります。それが、「ベンチャープラザ(R)」。

資金調達先とマッチング

こちらは、ベンチャー企業が、自社のビジネスプランの発表等を通じて、投資家・事業パートナーと出会うイベント。資金調達はもちろんのこと、経営に関する様々な課題の解決も期待できます。

んっ? なぜ、資金調達支援なのに、経営に関する課題の解決も含まれるのか? それは、創業まもないベンチャー企業にとって、資金調達だけが、解決策ではないから。

ビジネスプランは優れているのに、市場性もあるのに、なかなか飛躍できない。実際には、「マネジメント能力に長けた優れた人材」が不足していることに起因していることが多い。「人」で決まるといっても過言ではないのだ。
  でも、ベンチャー企業にとっては、優れた人材を見つけ、雇用することは非常に難しい。だから、ハンズオン支援などが含まれた、「よいファンド」「自社企業に適したファンド」を活用すれば、必然的にこの「人」の部分が解決できる。企業の成長に即した適切なアドバイスや支援が受けられるからだ。

とはいえ、ただでさえ、「ハゲタカファンド」と呼ばれるような資金調達先もあるように、この「よいファンド」「自社企業に適したファンド」というのが難しい。
  だからこそ、IPOを目指すなら、「ベンチャープラザ」なのだ。「お見合い」も、誰の紹介であるかが大事なように、中小機構が参加を呼びかけた資金調達先が集まっているのだから、期待できます。

と、いうわけで、紙幅がつきてきたので、今回はこの辺で。 次回は、新たな「販路先・事業パートナー」と「出会う」、「販路開拓」の秘策「ベンチャーフェア」と「中小企業総合展」について、数値だけではわからない、その「効果」の大きさについて、さらに詳しく見ていきたいと思います。

関連情報

※2 基本モデルケース(1小間)
 ・ 会議用テーブル、イス
 ・ ライト、スタンド
 ・ 通信回線等

※3 ベンチャーフェアは東京国際フォーラム、中小企業総合展は東京ビッグサイトで開催されます。

※4 出展にあたっては、事前に出展者説明会(出展者キックオフミーティング)が行われ、出展に関する諸手続きのほか、出展に役立つ各種セミナーが開催されます。詳しくは、本レポートの第2回をご覧ください。

※5 ベンチャーフェアJapan2009」出展者アンケートより。質問は「新たなパートナーとの接点があった」。

※6 「中小企業総合展2008 in Tokyo」出展者アンケートより。質問は「新たなパートナーとなりうる企業からの接点があった」。

※7 出展企業数、来場者数、いずれも、ベンチャーフェアは、「ベンチャーフェアJapan2009」、中小企業総合展は、「中小企業総合展2008 in Tokyo」の数値である。

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