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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2015年]

非常事態に冷静に対応。動画配信による防災設備操作マニュアルの提供【カワゾエ】

[建設・土木・不動産|神奈川県]資金援助・債務保証なしなし

企業概要

カワゾエでは女性社員も活躍しています

カワゾエでは女性社員も活躍しています

株式会社カワゾエは、神奈川県相模原市において防災設備工事業を営んでいます。防災設備工事業とは、オフィスビルや病院などに設置してある消火器や火災報知機、さらには熱感知器など災害の発生を感知して被害を最小限にとどめる設備を、施設新築時に設置施工する建設業です。また、施工後も消防法で定められた点検を、顧客に代わり実施しています。

同社では、以前より問題になっていることがありました。病院では、患者さんが夜中に誤って非常ベルを鳴らしてしまうことがあります。誤報だった場合、ベルを止め防災設備を復旧するのは、その病院に駐在している警備員の役割です(警備員は、同社の社員ではありません)。警備員の経験が浅いと、防災設備の復旧ができないのです。その場合は、夜中であっても同社に緊急電話が入り、同社社員が現地に駆けつけ復旧することを求められます。同社社員の負担は大きく、なにより患者さんに一時の間、不安な思いをさせてしまいます。

警備会社では、社員の入れ替わりが激しいと、防犯設備に関する教育が追いつかなくなることが一般的です。入社したばかりの警備員が、速やかに防犯設備に関する知識を習得できる方法を、病院からも警備会社からも同社は長年求められてきました。しかし、警備員が入れ替わるたびに、同社が研修会を実施することは、コスト面でも人員面でも現実的ではなく、その要望に応えられずにいました。

動画マニュアルは字幕入りで解説動画マニュアルは字幕入りで解説 火災報知機の点検も丁寧に実施火災報知機の点検も丁寧に実施
企業名 株式会社カワゾエ
代表者名 代表取締役 川副 英彦 従業員数 13名
資本金 1,000万円 売上高 非公開
住所 神奈川県相模原市南区若松3-47-15
電話番号 042-744-3145
主要製品 防災設備工事、防災設備点検、弱電工事

制度を利用するきっかけ

ある日、社長の川副英彦さんは、奥さんがスマートフォンで動画サイトを見ているのを見て、防犯設備の操作方法についての動画マニュアルを作成し、警備員が必要に応じてスマートフォンで動画を見ることができれば、夜中であっても、操作方法を確認しながら復旧作業ができるのではないか、と思いつきました。

そこで川副社長は、以前から付き合いのあった中小企業診断士に、動画マニュアルの事業化について相談しました。中小企業診断士は、この事業を実現するための映像技術に関する課題やセキュリティに関する課題について指摘し、その課題を克服するために「小規模事業者活性化補助金」を用いて、試験的事業を一定期間行うことを提案しました。

支援内容

小規模事業者活性化補助金は、小規模事業者が、女性や若手の経営者・従業員の感性やアイデア等を生かした新商品・新サービスを開発し、早期に市場取引を達成することが見込まれる取組みを支援するものです。

今回、「防災設備操作の学習動画配信による保守点検業務の付加価値化」という事業名で「小規模事業者活性化補助金」に申請した事業計画は採択され、補助事業がスタートしました。

事業を継続して提供するために、事業当初から最小限の手間で、いかにわかりやすい動画マニュアルを作れるかをテーマとして、アイデアを社内で出し合いました。

照度が足りないバックヤードでも、火災報知機を操作しているところを撮影することができる機材を購入し、撮影技術を試行錯誤で身に付けました。撮影した動画を編集ソフトでテロップを入れる方法などは、専門家の指導を受けて学びました。

最も苦労したところは、動画マニュアルの配信方法です。第三者に情報が漏れることなく、その施設の警備員のスマートフォンにだけ、マニュアル動画を届けるためのシステム構築を外部業者に委託しました。構築だけでなく、構築後は自社でそのシステムの維持や更新ができることを条件としたため、当初は適切な事業者が見つからず、見つかったとしても多額な金額を要求され、実現できませんでした。しかし最終的には、今後、動画マニュアルの提供先が増えた場合でも、自力で対応できるシステムの提供を受けることができました。

撮影機材の取得や、編集ソフトの操作方法の指導、動画配信システム等に要した経費の2/3の経費補助を受けることができたため、最小限の経済的負担で、同社が長年の課題としていた顧客からの要望に応える手段を手に入れることができました。試作した動画は顧客に見てもらい、さらなる要望をヒアリングし、事業化に向けての課題を収集することもできました。

支援の結果と今後の展開

試作した動画マニュアルを、複数の施設管理者や警備会社に見ていただきながら提案営業を実施した結果、受注に成功しました。

セキュリティを守ることと、緊急時にスピーディーに動画をスマートフォンで呼び出すことは二律背反であると当初は考えていましたが、その両方を確立する手法をその後開発するなど、事業の提供を通じて、さらに使い勝手の良いサービスに進化しつつあります。

他社ではできないサービスの提供を今後も増やすことで、価格競争に負けない経営を確立していきたいと考えています。

お問い合わせ先
(一社)中小企業診断協会
03-3563-0851

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