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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2015年]

諏訪の精密加工技術から生まれた新しい形の果汁搾り機【ヤマト】

[金属|長野県]資金援助・債務保証なしなし

企業概要

新たに開発した果汁搾り機「カジュッタ」

新たに開発した果汁搾り機「カジュッタ」

ヤマトの本社がある長野県諏訪市は、精密加工業が発展してきた地域です。同社は、昭和39(1964)年に、その諏訪市で切削部品の製造を行う企業として創業しました。創業後は、事業を着実に発展させ、現在では金属切削からプラスチック成形、完成品まで一貫して製造できる生産体制を築きました。取扱の範囲は幅広く、主に自動車、半導体、医療、機械装置等の分野で使用される付加価値の高い部品を、開発・製造しています。
 多岐にわたる製品を製造する同社ですが、渡邊社長はかねてより顧客からの注文を受けて生産する受注生産型からの転換を考えていました。その背景には、円高により生産拠点を海外に移す顧客が現れたことにあります。
 受注生産型の経営スタイルから脱却するためには、自社ブランド製品を製造し販売する必要があります。新製品のアイデアを探していた渡邊社長は、ある日友人たちと行った居酒屋で、注文をした生グレープフルーツサワーでヒントを得ました。「もっとグレープフルーツをきれいに搾れないだろうか?」という想いから開発されたのが、同社の業務用グレープフルーツ果汁搾り機「カジュッタ」です。特殊な刃を用いることで、外の皮はそのままに、中の果肉だけを切り刻んでジュースにすることができます。こうしてできたジュースは、空気にあまり触れないため酸化しづらく、本来の素材の美味しさを楽しむことができます。この「カジュッタ」は、平成25年10月から販売されています。

ストローを直接さして飲むことができるストローを直接さして飲むことができる 新商品開発に取り組んだ渡邊社長新商品開発に取り組んだ渡邊社長
企業名 株式会社ヤマト
代表者名 渡邊 高志 従業員数 75名
資本金 8,800万円 売上高 9億8,000万円
住所 長野県諏訪市湖岸通り1-19-7
電話番号 0266-58-1112
主要製品 金属切削、プラスチック成型、完成品の製造

制度を利用するきっかけ

新商品として果汁搾り機のアイデアはあったものの、商品の実現化に向け構想を巡らせていた渡邊社長のもとに、諏訪商工会議所の担当者が訪れます。新商品のアイデアを話したところ、日本商工会議所が実施する「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」に応募して、商工会議所等と協同し、諏訪地域の地域資源でもある精密加工技術を生かした新商品の開発を進めてみてはどうかという助言をもらいました。

支援内容

同社は、地域の小規模事業者が一体となった新たな特産品や観光の開発、地域の課題解決に資するコミュニティビジネスに関する取り組みを総合的に支援する「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」に応募した結果、採択され、新商品の開発を進めました。
 また、カジュッタの商品化後は、知財戦略策定のための専門家派遣や国際商標・国際特許申請に係る補助金の支援を受けました。
1.地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト(日本商工会議所)
 平成22年4月より2年間にわたって、試作機開発の補助金や専門家派遣の支援を受けました。諏訪商工会議所や諏訪東京理科大、設計会社やデザイナー等の専門家らで構成する7名のプロジェクトチームを立ち上げ、月2~3回の打合せを行いました。専門家からは、機械設計からデザインまで、開発段階できめ細かな助言を得ることができました。1年目は、平成22年10月に開催された「諏訪圏工業メッセ2010」に第1号機を出店することを目標に試作機を開発し、半年で1号機が完成しました。
 ただし、この時点では機械が大きいことや果実を切る刃物の形状などに課題が残されていました。そのため、2年目では試作機の改善に取り組み、5号機でようやく現在のカジュッタが完成しました。このカジュッタは、デザイナーからの助言もあり設置するだけで店舗のインテリアとなるデザインになっています。
2.専門家派遣制度 経営実務支援事業(中小企業基盤整備機構)
 同社はカジュッタの完成後、平成25年7月にカジュッタに関する特許出願をしました。特許出願後1年以内に改良した発明を追加で出願することで、特許の内容を強化することができます。その間にまずは知財戦略を策定する必要性を感じた同社は、専門家の支援を受けました。平成26年1月から7月にかけ、計10回の専門家派遣で知的財産に関する理解を深め、カジュッタの権利を保護するための知財戦略を立てました。その後、追加特許を出願したほか、カジュッタの海外展開に備え、国際商標の登録や国際特許(PCT)の出願を行うことができました。
3.中小企業外国出願支援事業(長野県中小企業振興センター)
 カジュッタの商標および特許は、米国、中国、韓国、台湾で登録・出願しています。平成26年6月に、長野県中小企業振興センターが実施する中小企業外国出願支援事業の補助金を受け、国際商標の登録後、各国の登録に係る費用に充てることができました。
4.中小企業外国出願支援事業(外国出願費用の助成)(日本貿易振興機関(ジェトロ))
 同じく各国の特許出願にあたっては、国際特許の出願後、平成26年9月にジェトロが実施する中小企業外国出願支援事業の補助金を受け、各国の特許出願に係る費用に充てることができました。

支援の結果と今後の展開

平成25年10月のカジュッタ販売開始からこれまでに260台を販売することができました。また自社ブランドの販売によって同社の知名度が向上し、既存事業においても新規顧客との取引が期待されています。
 カジュッタは、展示会の出展等を通じて、すでに海外からの引き合いを得ています。現在は今後の海外展開にあたって、誰がカジュッタを使用しても安全で使い勝手が良いものにすべく、半自動で作動する改良品を試作中です。

お問い合わせ先
諏訪商工会議所
0266-52-2155

(独)中小企業基盤整備機構 経営支援部経営支援課
03-5470-1564

(公財)長野県中小企業振興センター 経営支援部
026-227-5028

ジェトロ知的財産課 外国出願デスク
03-3582-5642


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