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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2015年]

「薪暖房機ゴロン太」が地域資源と地域産業の架け橋に【早坂園芸】

[農林水産|千葉県]資金援助・債務保証なしなし

企業概要

専務の早坂健一さんと自慢のヒマワリ

専務の早坂健一さんと自慢のヒマワリ

早坂園芸は、千葉県南房総市宮下区(旧丸山町)で、約1.5ヘクタールの土地で切り花を主力とした施設栽培を行っています。主力商品は、ホワイトレース、スターチス、ラナンキュラス、ヒマワリなど、多品種を栽培しています。また、生産だけではなく自社による花束加工や販売店舗の営業、さらには独自の流通ルートを持つなど、多角化経営に取組んでいます。

近年、周辺農家の高齢化が進み、担い手の減少と耕作放棄の拡大が課題となっています。そのような中、同社では、耕作者が不在の周辺農地を借り入れて経営規模を広げ、約30名まで従業員の雇用を拡大してきました。

また、積極的に農業研修生を受け入れるなど、地域に貢献出来る企業を目指しています。卒業した研修生の中には、すでに、同社で学んだノウハウを生かし、新たに別の土地で、生産・加工及び販売までの一貫した農業経営に成功した方もいます。

そして、花卉栽培のほかにも、化粧品の原料に使用するハーブの生産にも力を入れ、化粧品メーカーと連携した6次産業化にも取組んでいます。なお、最近では、花卉の販路を海外にも拡大してきました。そのため、安定的な供給を確保していくために、周辺の小規模な生産者の方々とも協力することで供給ロットを確保し、産地化と地域産業の底上げに取組んでいます。

そのような取り組みが着目され、平成26年2月に開催された「第55回日本花き生産者大会ちば」での視察業者に選ばれ、全国からたくさんの方が視察に訪れました。

企業名 株式会社早坂園芸
代表者名 早坂 昇 従業員数 27名
資本金 300万円 売上高
住所 千葉県南房総市宮下1401-2
電話番号 0470-46-4551
主要製品 花卉(ホワイトレース・スターチス・ラナンキュラス・向日葵ほか)

制度を利用するきっかけ

近年、施設園芸を取り巻く環境は、原油価格高騰による資材価格の高騰、特に冬季の暖房燃料に使用する重油価格の高騰が深刻な経営課題となっています。重油価格の高止まりが続く中、同社にとっても頭を悩ませる課題となっていました。そのような中、地元新聞のある記事に目が止まりました。施設園芸農家に対し、重油経費の負担を大幅に削減できる設備の設置補助の記事でした。すでに使用している近隣農家からの評判も後押しとなり、補助制度を活用して薪暖房機を導入することにしました。

支援内容

利用した支援制度は、「南房総市施設園芸用木質バイオマス暖房機設置費等補助金」です。

この支援制度は、市内の豊富な森林資源をエネルギーとして有効に利用するため、市内で盛んに行われている施設園芸農業を対象に、木質バイオマス暖房機の導入普及による森林資源の有効利用と高騰する化石燃料費の削減、また、これらの取り組みを通じて期待される二酸化炭素の排出削減による地球温暖化対策の推進を目的として、施設園芸用木質バイオマス暖房機の導入費用を助成するものです。

本制度を利用し、同社が導入をした薪暖房機「ゴロン太」は、園芸施設用の薪暖房機です。「ゴロン太」は、使用開始時に薪を満タンに投入することで針葉樹だと連続で約8時間、広葉樹だと約12時間燃焼し続けます。夜、使い始めるときに薪を投入しておけば、一晩中ハウス内を温め続けることができます。ボタンをひとつ押すだけというわけにはもちろんいきません。しかし、多少手をかけるだけで経費削減に繋がります。喫緊の問題である暖房経費の問題解決になると、導入に迷いはありませんでした。

連続8時間燃焼可能な薪暖房機「ゴロン太」連続8時間燃焼可能な薪暖房機「ゴロン太」 ハウスが連なる施設の一部ハウスが連なる施設の一部

具体的な補助金内容は、「暖房機本体の購入費」、「煙突、保温カーテン、循環扇及びその他の付帯設備購入費」、「本体、煙突及び付帯設備の工事費」、以上3つの合計費用に対して、暖房機1台当たり20万円を上限に2分の1まで助成するというものです。また、資金援助だけでなく、市の担当職員の方が「ゴロン太」の扱い方のサポートをしてくれます。

これまで重油暖房機が設置されていた施設2か所にそれぞれ「ゴロン太」を1台ずつ、合計2台を導入しました。

  • 「南房総市施設園芸用木質バイオマス暖房機設置費等補助金」(南房総市)
    南房総市が市内の施設園芸農家を対象に創設した、補助金支援制度です。
    同制度の目的は、次のとおりです。
    (1)市域の半分を占める豊富な森林資源をエネルギーとして地域で有効に活用し、森林環境の維持・保全及び地域の林業振興に寄与する。
    (2)市の重要な基幹産業の農業、中でも生産額の多くを占める施設園芸が化石燃料の高騰により暖房経費が深刻化しているため、施設園芸への薪暖房機の導入の普及を推進し、施設園芸農家の負担を軽減する。
    (3)施設園芸で大量に使用していた重油の使用量を削減することで、地球温暖化防止に寄与する。

市、森林組合、施設園芸農家、暖房機メーカーが協力して、市内の豊富な森林資源を施設園芸用のエネルギーに活用するための地域の仕組みを構築しました。暖房機メーカーは東日本大震災で甚大な被害を受けながらも、「ゴロン太」を改良開発してきた岩手県釜石市の石村工業の暖房機です。
 平成23年度から市が主導となって薪暖房機の実証実験を行いました。そして、実証結果では、これまでの重油代が3割から5割削減するという結果が得られました。
 石村工業株式会社

支援の結果と今後の展開

「ゴロン太」を使用するようになり、「ゴロン太」を導入した施設では1シーズンの重油代を3割程度削減できました。また、効果は経費削減だけではありませんでした。「ゴロン太」を導入した施設では作物の生育が良くなり、収穫の回転率があがりました。そして、花の発色が鮮やかになるなど、予想を上回る効果がありました。
 平成26年度は、さらに針葉樹でも燃焼時間が12時間と長時間になった「スーパーゴロン太」の追加導入を予定しています。さらなる重油の使用量の削減はもとより、花卉の生産効率、製品の質の向上を期待しています。

お問い合わせ先
南房総市役所 農林水産部地域資源再生課
0470-33-1073

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