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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2014年]

米ぬかや籾殻等の発酵熱利用による農業用暖房事業及び一般家庭用向け融雪熱源分野への進出【鎌彦工務店】

[建設・土木・不動産|秋田県]専門家派遣相談・アドバイスその他

企業概要

籾殻が発酵した状態

籾殻が発酵した状態

有限会社鎌彦工務店の得意とする分野は地盤補強工事ですが、自社独自で開発した鋼管に羽根を付けた支持抗を強みとして営業展開し、低コストで地耐力が高いとの評価を得ています。しかし、建設業を取り巻く経営環境は、公共工事の減少やコスト削減等の影響で厳しい状況にあり、新分野への進出を模索していました。そこで取り組んだのが、米ぬかや籾殻等の発酵熱利用による農業用暖房事業及び一般家庭用向け融雪熱源分野への進出です。これには、以前に実験した地中熱を暖房等へ活用する技術が応用できることも一つの要因となりました。
 同社では、発酵熱を利用した流体の循環による暖房や温室用温度調整システムについて特許を取得しており、これを用いた農業用ビニールハウスへの応用について、小規模での予備実験を行い可能性について知見を得ていましたが、今回の取り組みの中心となったのは、発酵熱のもととなる菌類の分析と新たな菌類の添加による発酵温度の上昇と発熱量の定量化及び発熱量の持続性についての検討や、これらを組み合わせた実証モデルとして二重化された中規模のビニールハウスによる冬季間の暖房の実証とトマトや葉物野菜類の栽培及び検証です。

実験用ビニールハウス実験用ビニールハウス 実験用ビニールハウス内のトマト(1月)実験用ビニールハウス内のトマト(1月)
企業名 有限会社鎌彦工務店
代表者名 鎌田 文彦 従業員数 5名
資本金 300万円 売上高 5,500万円
住所 秋田県潟上市天王字上北野99-4
電話番号 018-873-3968
主要製品 国土交通大臣認定KWP法による地盤補強工事及び建築・土木工事、基礎工事等

制度を利用するきっかけ

秋田県は、日本有数の米の産地ですが、米の生産によって多量に発生する稲ワラ・米ぬか・籾殻の活用は漬物材料や肥料の原料など一部に留まっており、大部分が有効活用されずゴミとして破棄されています。このよう現状を踏まえ、その活用方法として、米ぬか等を発酵させた発酵熱と同社で考案した二重構造のビニールハウスの組み合わせを商品化する構想をいだき、具体的な事業計画作成支援や補助金等の支援策照会のため、あきた企業活性化センターを訪問したのがきっかけです。

支援内容

今回活用した平成24年度専門家派遣事業は、創業や経営の向上を図る個人や中小企業者が抱える様々な課題に対し、あきた企業活性化センター登録の民間専門家を派遣して、課題解決のための診断・助言を行うものです。また、平成25年度あきた企業応援ファンド事業は、地域資源を活用した創業や県内企業の新商品・新役務の開発、販路拡大等の経営革新の取り組みを支援するものです。
 当初、同社は事業の構想段階で事業の具体的な検討はこれからという状態でした。したがって、まずは事業の目的や目標、成果等を明確にすることから開始、数回の検討を経て資金計画や損益計画、事業実施のスケジュール等の作成を行いました。  次に、以前に実験した地中熱を暖房等へ活用する技術に関連するデータ整理や技術面の課題対応、計画全体のコーディネートについては専門家派遣制度を活用し、当該分野に精通した専門家からアドバイスを受けながら、計画を進めるようにしました。発酵熱のもととなる菌類の分析と、新たな菌類の添加による発酵温度の上昇や発酵熱の定量化等については、県の総合食品研究センターや県立大学の協力を必要としており、専門家のアドバイスにより、全体の計画をスムーズに進めることができました。
 また、当該計画に係る資金調達も課題でありましたが、今回の事業が秋田県の地域資源を活用した取り組みと認められたため、平成25年度あきた企業応援ファンド事業に採択され、実験のための発酵発熱室やビニールハウス内暖房機材の購入等に、補助金を活用しています。

支援の結果と今後の展開

冬季間における米ぬか発酵熱による実証実験を終えて、秋田県内では冬季間に生産が難しいトマトは1月から実がなり、葉物野菜(チンゲンサイ、小松菜)は冬季間に3回収穫できることが確認されています。ハウスメーカーも興味を示して見学に来るなど、多方面から注目されていますが、低熱源であるため、規模に対応した効果的発熱循環方法、コスト面のデータについても整理・分析を進めその効果を検証し、「発酵熱利用暖房システム」として、化石燃料の削減や農家のコスト削減などに貢献していく考えです。

お問い合わせ先
(公財)あきた企業活性化センター
018-860-5610

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