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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2014年]

油の質を長期間維持できるコンパクトな業務用植物油ろ過器の販路開拓【斎藤マシン工業】

[金属|山形県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

「oiLoop」ろ過器本体

「oiLoop」ろ過器本体

斎藤マシン工業株式会社は、山形県天童市で主に真空関連部品の製造加工を請け負う昭和38(1963)年創業のモノづくり会社です。なお、同社は平成21年に中小企業庁の「モノづくり300社」に選定されました。
 以前から同社は地元の飲食店から、現在使用している業務用植物油ろ過器は「機械が大きすぎる、価格が高い、ろ過の時間が長すぎる」と改良の相談を受けていました。そして改良の要望に応える中、得意の真空技術を活かして平成23年に自社商品として開発したのが支援対象商品である業務用植物油ろ過器「oiLoop」(オイループ本体:写真1)です。
 その特徴は、(1)手で持って運べる10kgのコンパクトさ、(2)1台30万円程度と抑えた価格、(3)毎分6リットルというろ過スピードの速さ、(4)加圧方式によるろ過精度の高さです。
 そのろ過方式の仕組み(写真2)は以下のようです。

i.フライヤーから油を油受け容器に落とす(1次ろ過)
ii.吸込みホースから油を吸い上げる
iii.吸い上げられた油はグルメフライフィルター(写真3:特許出願済み)に通される(2次ろ過)
iv.ろ過された油はホースを通ってフライヤーに戻る
v.フライヤーには、きれいにろ過された油がたまり再利用できる

同社のろ過器はユーザーに対して植物油のコスト削減、フライヤー清掃の簡便さといったメリットをもたらします。しかし、販売実績は銀座の有名なてんぷら料理店(8台納入)や、地元天童市の飲食店に30台程度です。そのため首都圏における販路開拓のための情報収集が課題となっていました。

「oiLoop」式ろ過の仕組み「oiLoop」式ろ過の仕組み 「グルメフライフィルター」「グルメフライフィルター」
企業名 斎藤マシン工業株式会社
代表者名 阿部 光成 従業員数 45名
資本金 1,000万円 売上高 非公開
住所 山形県天童市石鳥居2-2-64
電話番号 023-655-4151
主要製品 真空関連装置、電子顕微鏡等の電子応用装置などの部品加工及び組立 業務用植物油ろ過器oiLoopの製造販売

制度を利用するきっかけ

同社は、東北経済産業局の紹介で中小企業基盤整備機構東北本部から推薦を受け、中小機構の「販路開拓コーディネート事業」を受けることになりました。
 支援を受けるに際して阿部光成社長は、販路開拓コーディネート事業は仮説を立てて検証するテストマーケティングであること、コーディネーターが同行する支援期間はおおよそ3カ月程度であることなど支援事業の概要を説明されました。
 また、支援を受けるにあたって、阿部社長の同事業への理解と自らの行動が必要であること、さらにはマーケティング企画の磨き上げに時間のかかる場合もあることを説明され、それらを理解したうえで支援を受けることとなりました。

支援内容

販路開拓コーディネート事業は、優れた新商品(新製品・新技術・新サービス)を持ちながら、新規性が高く具体的な市場が顕在化していない、また広域的な販路開拓を行いたいが手がかりがないなど、単独での販路開拓が困難な中小企業の皆様を対象として、首都圏市場へのアプローチを側面から支援するものです。
 そこで、支援対象商品の業務用植物油ろ過器「oiLoop」について、同事業で検証すべきことは首都圏でのビジネス構築に必要な情報を収集することです。
 支援の第1段階のマーケティング企画では、ブラシュアップシートに基づいて以下のような仮説をたてました。ユーザーが同商品のメリットを享受できる分野としては、(1)植物油分野=質にこだわる比較的高級な飲食店、(2)鉱物油分野=廃車処理を事業とする会社、である。また、併せて市場をカバーするうえで必要な代理店の評価を得ることを目指しました。
 支援の第2段階は仮説の検証です。3名の販路開拓コーディネーターが10社に計37回のアプローチ(そのうち同行訪問は28回)を行い、大手飲食チェーン店の和食レストランとうどんの業態店、老舗そば店でモニターを実施ました。
 検証の結果、(1)植物油分野=ユーザーからは省スペース、作業性、ろ過精度などの商品面、価格面(コストパフォーマンス)で高い評価を得ました。その一方、商品改良等の指摘では「ろ過」という表現ではなく「フライヤークリーナー」という名称のほうがよいのではといった助言を得ました。
 また、(2)鉱物油分野=廃油は有価物として売れることから、ろ過して再生するメリットがなく、ニーズのないことがわかりました。
 支援の第3段階は仮説の評価です。植物油分野では商品の評判は良いものの、改善要望もあることがわかりました。そこで、課題解決へのアクションプラン例が提示されました。

支援の結果と今後の展開

支援の具体的な結果として、想定した2分野で多くの貴重な情報と評価を得ることができ、他社商品のアタッチメント150セット製造と、まずは5店舗分の仮受注まで進展しました。
 植物油分野では、大手外食チェーン店にて有用性が認められました。鉱物油分野には市場性がないことがわかったため、今後の販売ターゲットが明確になりました。 今後は、中小企業基盤整備機構東北本部の支援を得て、同事業で明らかになった課題に取り組んでいくことが確認されました。

お問い合わせ先
(独)中小企業基盤整備機構 関東本部 経営支援部 マーケティング支援課 
03-5470-1638

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