本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 支援情報・機関を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2014年]

形状記憶加工を施した折り紙メッセージカードの新たな販路開拓【中島プレス工業】

[その他|埼玉県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

写真1:形状記憶の折り紙メッセージカード「おくり鳩」

写真1:形状記憶の折り紙メッセージカード「おくり鳩」

中島プレス工業有限会社は、埼玉県越谷市に本社を置く、昭和49(1974)年創業のプレス加工の会社です。主として電子部品加工(OA、VA機器、携帯電話、自動車関連)に使うフィルム、ウレタン、シール、フェルト等の各種プレス加工を請け負っています。同社は「抜き屋のコンビニ」を自称し、型ヌキ加工の要望にきめ細かく対応してきました。
 同社は、平成23年に自社新商品として形状記憶の折り紙メッセージカード「おくり鳩」(商標登録済:写真1)を開発しました(経営革新計画承認済)。
 鳩状の折り紙になるよう不織紙に形状記憶加工(製造特許取得済)を施した立体カードです。これは広げると正方形になるので中にメッセージを書くことができます。また、書いた後は簡単に元の鳩の折り紙に回復します。本商品は葬儀の時、棺桶に花などと一緒に入れることを想定しています。
 なお、葬儀分野ではすでにそのニーズが確認されていますが、1葬儀あたりの使用数が少ないので(平均10羽程度)、なかなかビジネスになっていないのが問題でした。
 そこで中小機構の支援事業「販路開拓コーディネート事業」を活用して新たな用途と販売チャネルを探索し、これまでにない販路開拓を目指すことにしました。形状(鳩の立体折り紙)や機能(形状記憶・メッセージカード)はそのままに、「祈り鳩」「平和鳩」(どちらも商標登録済:写真2)として葬儀以外の新たな分野のニーズを確認し、販路を開拓するための課題を明確にすることにしました。

写真2:「祈り鳩」・「平和鳩」

写真2:「祈り鳩」・「平和鳩」

企業名 中島プレス工業有限会社
代表者名 小松崎 いずみ 従業員数 27名
資本金 300万円 売上高 非公開
住所 埼玉県越谷市増森2544
電話番号 048-964-9924
主要製品 電子部品のフィルム、ウレタン、シール等の各種プレス加工

制度を利用するきっかけ

同社は、中小企業総合展(現・新価値創造展)に出展していた会社です。その展示会場でチーフアドバイザーが小松崎いずみ社長に販路開拓コーディネート事業を紹介したところ、後日、小松崎社長は中小企業基盤整備機構関東本部の相談窓口に行き、同事業は仮説を立てて検証するテストマーケティングであること、コーディネーターが同行する支援期間がおおよそ3カ月程度であることなどの説明を受けました。
 また、マーケティング企画の磨き上げに時間のかかる場合もあることなどを説明され、それらを理解したうえで支援を受けることとなりました。

支援内容

販路開拓コーディネート事業は、優れた新商品(新製品・新技術・新サービス)を持ちながら、新規性が高く具体的な市場が顕在化していない、また広域的な販路開拓を行いたいが手がかりがないなど、単独での販路開拓が困難な中小企業の皆様を対象として、首都圏市場へのアプローチを側面から支援するものです。
 そこで支援対象商品の「祈り鳩」「平和鳩」について同事業で検証すべきことは、葬儀分野以外でのニーズの確認と、そこで販路を開拓するための課題を明確にすることです。
 支援の第1段階のマーケティング企画では、ブラシュアップシートに基づいて、次のようなニーズが高いと思われる分野での仮説が立てられました。その分野は(1)神社・寺院での祈りのメッセージ(写真3)、(2)追悼式典・イベントでの平和メッセージ、(3)結婚式場での祈りのメッセージ、(4)その他です。

写真3:神社での祈りのメッセージ

写真3:神社での祈りのメッセージ

支援の第2段階は仮説の検証です。4名のコーディネーターが12社に計33回アプローチ(そのうち同行訪問は24回)しました。小松崎社長が初めて同行した時、アプローチ先の企業にサンプルを提示し、2回目の訪問時にはそのサンプルに対する課題への対応を提案しました。その結果、小松崎社長の企業へのアプローチ(提案)回数が増えたことから、多くの貴重な情報を得ることができました。
 その内容として次の4点があげられます。
 (1)神社・寺院分野では、白い鳩と絵馬のコラボというアイデアが評価され、提案の受け入れが可能であることがわかりました。なお一方で、人手がかかることやカーボン使用の問題点を指摘されました。
 (2)イベント分野では可能性のある貴重な助言が得られました。
 (3)結婚式場分野では、アプローチした3つのホテルから畜光タイプの祈り鳩について披露宴でのニーズが確認でき、価格・条件交渉にまで至りました。
 (4)神社・結婚式場にネットワークを持つ会社とは代理店の内諾の話が進んでいます。
 支援の第3段階は仮説の評価です。新たな課題解決へのアクションプラン例が提示されました。

支援の結果と今後の展開

支援の結果として、葬儀以外の新分野での市場開発が進みました。アプローチ先からは、新しい形状(小さな鳩、バラ)や畜光の組合せなどの商品バリエーションの充実、コストダウン、畜光時間、代理店対応や契約などの課題が明確になりました。
 なお、特筆すべきは、営業に不慣れだった小松崎社長が、同支援事業で数多くアプローチ先に提案する過程で、営業力や提案力を高めて成長したことです。自立化に向け、大きく一歩を踏み出しました。

お問い合わせ先
(独)中小企業基盤整備機構 関東本部 経営支援部 マーケティング支援課 
03-5470-1638

このページの先頭へ